タイトル 童謡百年史
サブタイトル 童謡歌手がいた時代
刊行日 2018年10月11日
著者 井上英二
定価 2500円+税
ISBN 978-4-8460-1745-3
Cコード 0073
ページ数 280
判型 四六
製本 上製
内容
日本における「子どものための歌文化・童謡」は世界に類のないものといわれ、それらの歌への愛着は今もなお根強く残っている。童謡集の発行、タレントとしての童謡歌手の活躍、レコード文化や少年少女合唱団の隆盛、ラジオ・テレビ等が童謡文化を支え、育んできた。詩、音楽、歌が混然一体となった童謡の世界……鈴木三重吉主宰の児童雑誌『赤い鳥』の発刊から百年を迎えた今年、その歴史をつぶさにたどり、魅力の源泉をひもとく。
著者紹介
井上英二(いのうえ・えいじ)
1940年生まれ。中央大学経済学部卒業。元日本コロムビア学芸部プロデューサー。在職中は主に教材レコード、子どもの歌などの制作に携わる。代表的な作品として、昭和44年度芸術祭優秀賞受賞「こどものための合唱組曲『チコタン』」、昭和45年度芸術祭大賞受賞「日本音楽集団による三木稔の音楽」、「コロムビア創立90周年記念 文部省唱歌集成」、平成3年日本童謡賞特別賞受賞「昭和の子どもの歌全集」などがある。退職後は、山本直純ベストセレクション「人生即交響曲」、「越部信義の音楽」の録音制作やNPOキッズエクスプレスの「親子のふれあい子育てフェスタ」、(財)修養團百周年記念イベント、吉丸一昌菩提寺での四回に亘る「吉丸一昌顕彰コンサート』などの企画・構成・演出を担当。また由紀さおり、安田祥子「こころの教科書あしたへ贈る歌」の曲目解説協力などもある。他に自身で「資料で讀む作歌者・音韻學者吉丸一昌の軌跡」の研究をまとめている。
編集者コメント
「かなりや」「赤い鳥小鳥」「十五夜お月さん」「七つの子」「あの町この町」「アメフリ」「叱られて」「あした」「赤い靴」「シャボン玉」「夕焼小焼」「みかんの花咲く丘」「里の秋」……童謡は多くの人々に愛され、生活のなかで歌い継がれてきました。著名な作詞家・伊藤アキラさんは、〈童謡はただ歌っても楽しいが、歴史を知るともっと楽しい〉と、本書のために推薦の言葉を寄せてくださっています。子どもの歌の制作に長く携わってきた著者ならではの視点から、童謡文化の歴史をていねいにまとめた一冊です。
目次
第一章 童謡のあけぼの――童謡前史
第二章 童謡文化を根付かせた潮流
第三章 童謡を広げた人たち
第四章 レコード文化の隆盛と童謡歌手
第五章 変容する童謡の世界
資料集
備考

一般社団法人 日本童謡協会主催の第四十九回日本童謡賞・特別賞を受賞しました。→感謝状

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