タイトル 近代出版史探索外伝
刊行日 2021年9月下旬刊行予定
著者 小田光雄
定価 6000円+税
ISBN 978-4-8460-2090-3
Cコード 0095
ページ数 608
判型 四六
製本 上製
内容
「ゾラからハードボイルドへ」「謎の作者佐藤吉郎と『黒流』」「ブルーコミックス論」の三論考が示す出版史の多様な光芒!
『近代出版史探索』シリーズにて戦前〜戦後の出版史をめぐる研究をする著者による、文芸批評三本立て!
エミール・ゾラのルーゴン・マッカール叢書以降の系譜にハードボイルド小説をみた「ゾラからハードボイルドへ」、大正時代に刊行された謎の小説『黒流』に描かれた南進論・民族解放的思想(の萌芽)を発端に、その作者と背景を探る「謎の作者佐藤吉郎と『黒流』」、青色をキーワードにコミックスを数珠つなぎに批評する「ブルーコミックス論」を載録。
著者紹介
小田光雄(おだ・みつお)
1951年、静岡県生まれ。早稲田大学卒業。出版業に携わる。著書に『図書館逍遥』(編書房)、『書店の近代』(平凡社)、『〈郊外〉の誕生と死』、『郊外の果てへの旅/混住社会論』、『出版社と書店はいかにして消えていくか』などの出版状況論三部作、インタビュー集「出版人に聞く」シリーズ、『出版状況クロニクル』Ⅰ~Ⅴ、『古本探究』Ⅰ~Ⅲ、『古雑誌探究』、『近代出版史探索』(いずれも論創社)。訳書に『エマ・ゴールドマン自伝』(ぱる出版)、エミール・ゾラ「ルーゴン=マッカール叢書」シリーズ(論創社)などがある。
『古本屋散策』(論創社)で第29 回Bunkamura ドゥマゴ文学賞受賞。
ブログ【出版・読書メモランダム】http://odamitsuo.hatenablog.com/ に「出版状況クロニクル」を連載中。
目次
Ⅰ ゾラからハードボイルドへ
1 「ルーゴン=マッカール叢書」  
2 『ナナ』とパサージュ  
3 『ジェルミナール』をめぐって  
4 ダシール・ハメット『赤い収穫』  
5 IWWについて  
6 ドライサー『シスター・キャリー』とノリス『オクトパス』  
7 トレヴェニアン『夢果つる街』 
8 豊浦志朗「ハードボイルド試論  
9 渡辺利雄『講義アメリカ文学史』補遺版 
10『篠沢フランス文学講義』とLa part du feu 
11 ハメット『デイン家の呪い』新訳  
12 ケネス・アンガー『ハリウッド・バビロン』 
13 レイモンド・チャンドラー『大いなる眠り』 
14 フォークナーと「ヨクナパトファ・サーガ」 
15 フォークナー『サンクチュアリ』 
16 『FAULKNER AT NAGANO』について 
17 ジェームズ・ケイン『郵便配達はいつも二度ベルを鳴らす』
18 カミュ『異邦人』 92
19 ロス・マクドナルドにおけるアメリカ社会と家族の物語
20 ケネス・ミラーと『三つの道』
21 オイディプス伝説とマクドナルド『運命』
22 リンダ失踪事件とマクドナルド『縞模様の霊柩車』
23 マクドナルドと結城昌治『暗い落日』
24 ロス・マクドナルドと藤沢周平『消えた女』
25 スウェーデン社会と「マルティン・ベックシリーズ」
26 ジェイムズ・エルロイと『ブラック・ダリア』
27 スティーグ・ラーソン『ミレニアム』
28 ガルシア・マルケス『百年の孤独』

Ⅱ 謎の作者佐藤吉郎と『黒流』
1 幻の小説としての『黒流』
2 伏字と同時代文学
3 島貫兵太夫と日本力行会の軌跡
4 黄禍論と排日の歴史 
5 石川達三『蒼氓』と久生十蘭『紀ノ上一族』

Ⅲ ブルーコミックス論
序1
序2
3 川本コオ『ブルーセックス』(青林堂、一九七三年)
4 佐藤まさあき『蒼き狼の咆哮』(青林堂、一九七三年) 
5 安西水丸『青の時代』(青林堂、一九八〇年)
6 狩撫麻礼作、谷口ジロー画『青の戦士』(双葉社、一九八二年)
7 白山宣之、山本おさむ『麦青』(双葉社、一九八六年)
8 山岸涼子『青青の時代』(潮出版社、一九九九年)
9 山本直樹『BLUE』(弓立社、一九九二年)
10 魚喃キリコ『blue』(マガジンハウス、一九九七年)
11 鳩山郁子『青い菊』(青林工藝社、一九八七年)
12 松本大洋『青い春』(小学館、一九九三年、九八年)
13 よしもとよしとも『青い車』(イーストプレス、一九九六年)
14 やまじえびね『インディゴ・ブルー』(祥伝社、二〇〇二年)
15 やまじえびね×姫野カオルコ『青痣』(扶桑社、二〇〇九年)
16 松本充代『青のマーブル』(青林堂、一九八八年)
17 木内一雅作・八坂考訓画『』(講談社、一九九六年)
18 篠原千絵『蒼の封印』(小学館、一九九二年)
19 さそうあきら『さよなら群青』(新潮社、二〇〇九年)
20 入江亜季『群青学舎』(エンターブレイン、二〇〇四年)
21 羽生生純『青(オールー)』(エンターブレイン、二〇〇二年)
22 志村貴子『青い花』(太田出版、二〇〇六年)
23 石川サブロウ『蒼き炎』(集英社、一九九〇年)
24 島本和彦『アオイホノオ』(小学館、二〇〇八年)
25 柳沢きみお『青き炎』(小学館、一九八九年)
26 原作・高山路爛、漫画・やまだ哲太『青ひげは行く』(集英社、一九九九年)
27 やまむらはじめ『蒼のサンクトゥス』(集英社、二〇〇四年)
28 秋里和国『青のメソポタミア』(白泉社、一九八八年)
29 高田裕三『碧奇魂 uルーシード』(新装版講談社、二〇一〇年)
30 立原あゆみ『青の群れ』(白泉社、一九九六年)
31 タカ『ブルーカラー・ブルース』(宙出版、二〇一〇年)
32 高橋ツトム『ブルー・へヴン』(集英社、二〇〇二年)
33 原作江戸川啓視、作画クォン・カヤ『プルンギル—青の道—』(新潮社、二〇〇二年)
34 原作江戸川啓視、漫画石渡洋司『青侠ブルーフッド』(集英社、二〇〇五年)
35 原作李學仁・漫画王欣太『蒼天航路』(講談社、一九九五年)
36 金子節子『青の群像』(秋田書店、一九九九年)
37 山岸涼子『甕のぞきの色』(潮出版社、二〇一〇年)
38 山田たけひこ『マイ・スウィーテスト・タブー—蒼の時代』(小学館、二〇〇六年)
39 中村珍『羣青』(小学館、二〇一〇、一一、一二年)
40 平本アキラ『俺と悪魔のブルーズ』(講談社、二〇〇五年)
41 喜国雅彦『月光の囁き』(小学館、一九九五年)
42 marginal×竹谷州史『月の光』(エンターブレイン、二〇〇五年)
43 土田世紀『同じ月を見ている』(講談社、一九九八年)
44 たなか亜希夫『Glaucos/グロコス』(講談社、二〇〇四年)
45 漆原友紀『水域』(講談社、二〇一一年)
46 豊田徹也『アンダーカレント』(講談社二〇〇五年)
47 グレゴリ青山『マダムGの館 詞&ム』(小学館、二〇一〇年)
48 大石まさる『みずいろパーフェクト』(少年画報社、二〇〇八年)
49 かわかみじゅんこ『軽薄と水色』(宙出版、二〇〇七年)
50 吉田基已『水の色 竄フ月』(講談社、二〇〇六年)
51 名香智子『水色童子K.K.』(小学館、二〇〇四年)
52 原作朝松健・漫画桜水樹『マジカルブルー』(リイド社、一九九四年)
53 ジョージ朝倉『バラが咲いた』(講談社、二〇〇三年)
54 岡崎京子「Blue Blue Blue」(『恋とはどういうものかしら?』所収、マガジンハウス、二〇〇三年)
55 吉原基貴『あおいひ』(講談社、二〇一〇年)
56 水原賢治『紺碧の國』(少年画報社、二〇〇二年)
57 伸たまき『青また青』(新書館、一九九〇年)
58 森岡倫理『青、青、青』(Bbmfマガジン、二〇〇九年)
59 諸星大二郎『栞と紙魚子と青い馬』(朝日ソノラマ、一九九八年)
60 星野之宣『ブルー・ワールド』(講談社、一九九六年)
終わりに

あとがき
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