タイトル | アパートの鍵貸します |
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刊行日 | 2024年12月5日 |
著者 | ビリー・ワイルダー/ I・A・L・ダイアモンド |
定価 | 3000円+税 |
ISBN | 978-4-8460-2424-6 |
Cコード | 0097 |
ページ数 | 304 |
判型 | 四六 |
製本 | 上製 |
シリーズ名 | 論創海外ミステリ |
シリーズ番号 | 323 |
内容
映画史に燦然と輝く、名画の傑作シナリオが初の完訳! 縦横に張り巡らされた伏線が相互に重なり繋がり合う、クロスワードパズルのような緊密な構成。三谷幸喜氏が〈ワイルダー映画〉の魅力を存分に語るインタビューと詳細な解説を併録! 映画ファン、脚本家を目指す全ての人々に捧げる。
著者紹介
ビリー・ワイルダー
1906年生まれ。アメリカの映画監督、脚本家、プロデューサー。ユダヤ系の両親のもと、オーストリア=ハンガリー帝国領ガスハ・ベスキツカ、現在のポーランドのマウォポルスカ県で生まれる。新聞記者として働いた後、脚本の仕事を始めるが、当初は家賃も払えず極貧の生活を送る。『日曜日の人々』に脚本家として参加。観客にも批評家にも賞賛され、注目を集める。1933年ナチスの台頭によりフランスへ亡命。34年にはコロムビア映画の製作者の招きで、アメリカ合衆国に渡る。37年、パラマウント映画に『シャンペン・ワルツ』の脚本を売り込む。ブラケットと初めて共同執筆した脚本『青髭八人目の妻』がエルンスト・ルビッチに採用され、その後もワイルダー=ブラケットのコンビは共同脚本で『ニノチカ』、『ミッドナイト、『教授と美女』など次々と傑作コメディを世に送り出す。42年、『少佐と少女』で映画監督としてデビュー。45年『失われた週末』が、第18回アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞の4冠を受賞。同作品が第一回カンヌ国際映画祭グランプリ(現在のパルム・ドール)を受賞。60年『アパートの鍵貸します』で、第33回アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本賞を受賞。代表作に『サンセット大通り』『お熱いのがお好き』『アパートの鍵貸します』ほか、映画史に輝く作品の脚本を執筆監督した。2002年死去。
I・A・L・ダイヤモンド
1920年生まれ。アメリカの脚本家。ルーマニアのウンゲニ(現モルドバ)で生まれる。9歳の頃アメリカに移住。コロンビア大学でジャーナリズムを学び、I.A.L.ダイアモンド名義で〈Colombia Daily Spectater〉紙に勤務。ユーモアマガジン〈ジェスター〉の編集長と フィロレキシアン・ソサエティの一員をつとめ、レビュー Varsity Showの連作劇を執筆。その後、活動の拠点をハリウッドに移す。パラマウント映画で働くが、作品にクレジットされず、ユニバーサル映画に移籍。1946年、長編映画『Never Say Goodbye』で広く認知される。57年の映画『昼下がりの情事』をきっかけに、ビリー・ワイルダーとの共作を始める。以降『お熱いのがお好き』『アパートの鍵貸します』『ワン・ツー・スリー』『あなただけ今晩は』『恋人よ帰れ! わが胸に』『ねえ!キスしてよ』『シャーロック・ホームズの冒険』などをてがけ『アパートの鍵貸します』で、アカデミー賞脚本賞を受賞。
88年、カリフォルニア州、ビバリーヒルズにて死去。享年67。
[訳者]
町田暁雄 (まちだ・あけお)
1963年、東京都生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒。広告代理店勤務を経てフリーの編集/ライターに。著書は『モーツァルト問』(若松茂生と共著。東京書籍)、『刑事コロンボ 完全捜査記録』(えのころ工房と共著。宝島文庫)等。『刑事コロンボ13の事件簿~黒衣のリハーサル』(ウィリアム・リンク著。論創社)を翻訳。『私の映画史~石上三登志映画論集成』(石上三登志著。論創社)を企画・監修。『刑事コロンボDVDコレクション』、『古畑任三郎DVDコレクション』(デアゴスティーニ・ジャパン)マガジンの構成・執筆
を担当。編著書『刑事コロンボ読本』(洋泉社)は、日本推理作家協会賞および本格ミステリ大賞の〈評論・研究部門〉候補となった。同人誌『COLUMBO!
COLUMBO!』を主宰(https://note.com/fishcurry1963/m/mc319e693ea4b)。日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブ会員。
1906年生まれ。アメリカの映画監督、脚本家、プロデューサー。ユダヤ系の両親のもと、オーストリア=ハンガリー帝国領ガスハ・ベスキツカ、現在のポーランドのマウォポルスカ県で生まれる。新聞記者として働いた後、脚本の仕事を始めるが、当初は家賃も払えず極貧の生活を送る。『日曜日の人々』に脚本家として参加。観客にも批評家にも賞賛され、注目を集める。1933年ナチスの台頭によりフランスへ亡命。34年にはコロムビア映画の製作者の招きで、アメリカ合衆国に渡る。37年、パラマウント映画に『シャンペン・ワルツ』の脚本を売り込む。ブラケットと初めて共同執筆した脚本『青髭八人目の妻』がエルンスト・ルビッチに採用され、その後もワイルダー=ブラケットのコンビは共同脚本で『ニノチカ』、『ミッドナイト、『教授と美女』など次々と傑作コメディを世に送り出す。42年、『少佐と少女』で映画監督としてデビュー。45年『失われた週末』が、第18回アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞の4冠を受賞。同作品が第一回カンヌ国際映画祭グランプリ(現在のパルム・ドール)を受賞。60年『アパートの鍵貸します』で、第33回アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本賞を受賞。代表作に『サンセット大通り』『お熱いのがお好き』『アパートの鍵貸します』ほか、映画史に輝く作品の脚本を執筆監督した。2002年死去。
I・A・L・ダイヤモンド
1920年生まれ。アメリカの脚本家。ルーマニアのウンゲニ(現モルドバ)で生まれる。9歳の頃アメリカに移住。コロンビア大学でジャーナリズムを学び、I.A.L.ダイアモンド名義で〈Colombia Daily Spectater〉紙に勤務。ユーモアマガジン〈ジェスター〉の編集長と フィロレキシアン・ソサエティの一員をつとめ、レビュー Varsity Showの連作劇を執筆。その後、活動の拠点をハリウッドに移す。パラマウント映画で働くが、作品にクレジットされず、ユニバーサル映画に移籍。1946年、長編映画『Never Say Goodbye』で広く認知される。57年の映画『昼下がりの情事』をきっかけに、ビリー・ワイルダーとの共作を始める。以降『お熱いのがお好き』『アパートの鍵貸します』『ワン・ツー・スリー』『あなただけ今晩は』『恋人よ帰れ! わが胸に』『ねえ!キスしてよ』『シャーロック・ホームズの冒険』などをてがけ『アパートの鍵貸します』で、アカデミー賞脚本賞を受賞。
88年、カリフォルニア州、ビバリーヒルズにて死去。享年67。
[訳者]
町田暁雄 (まちだ・あけお)
1963年、東京都生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒。広告代理店勤務を経てフリーの編集/ライターに。著書は『モーツァルト問』(若松茂生と共著。東京書籍)、『刑事コロンボ 完全捜査記録』(えのころ工房と共著。宝島文庫)等。『刑事コロンボ13の事件簿~黒衣のリハーサル』(ウィリアム・リンク著。論創社)を翻訳。『私の映画史~石上三登志映画論集成』(石上三登志著。論創社)を企画・監修。『刑事コロンボDVDコレクション』、『古畑任三郎DVDコレクション』(デアゴスティーニ・ジャパン)マガジンの構成・執筆
を担当。編著書『刑事コロンボ読本』(洋泉社)は、日本推理作家協会賞および本格ミステリ大賞の〈評論・研究部門〉候補となった。同人誌『COLUMBO!
COLUMBO!』を主宰(https://note.com/fishcurry1963/m/mc319e693ea4b)。日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブ会員。
編集者コメント
1961年の《アカデミー賞》で、10部門にノミネート、作品賞、監督賞、脚本賞、美術賞、編集賞の5部門を受賞した、ビリー・ワイルダー監督の名作映画「アパートの鍵貸します」の翻訳シナリオ本です。
数多の名脚本の中でも、世界中の映画ファン達から最高傑作と評価を受けている1作が、「アパートの鍵貸します」です。縦横に張り巡らされた伏線が相互に重なりつながり合う、クロスワードパズルのように緊密な構成は、まさに奇跡的な出来栄えとなっています。
そこで今回、オリジナル脚本を全訳し、さらにそこに、
① 構成の見事さや名演出の分析
② 日米の研究本からの、批評やワイルダー自身の発言の紹介
③ 制作当時の時代背景や固有名詞・スラング等の解説
などを「脚注」の形で添えた、<翻訳シナリオ&解説>本を編集しました。
本書の企画の立案者であり翻訳者のコロンボ研究家の町田暁雄さんと映画監督/脚本家の三谷幸喜さんの「ビリー・ワイルダー」対談を収録しています。実作者ならではの視点、またワイルダー愛に溢れた両者の熱き思いもご覧いただけます。
数多の名脚本の中でも、世界中の映画ファン達から最高傑作と評価を受けている1作が、「アパートの鍵貸します」です。縦横に張り巡らされた伏線が相互に重なりつながり合う、クロスワードパズルのように緊密な構成は、まさに奇跡的な出来栄えとなっています。
そこで今回、オリジナル脚本を全訳し、さらにそこに、
① 構成の見事さや名演出の分析
② 日米の研究本からの、批評やワイルダー自身の発言の紹介
③ 制作当時の時代背景や固有名詞・スラング等の解説
などを「脚注」の形で添えた、<翻訳シナリオ&解説>本を編集しました。
本書の企画の立案者であり翻訳者のコロンボ研究家の町田暁雄さんと映画監督/脚本家の三谷幸喜さんの「ビリー・ワイルダー」対談を収録しています。実作者ならではの視点、またワイルダー愛に溢れた両者の熱き思いもご覧いただけます。
目次
◉アパートの鍵貸します◉三谷幸喜氏インタビュー『アパートの鍵貸します』と《ワイルダー映画》の魅力◉訳者あとがき◉参考文献一覧◉ビリー・ワイルダー監督作品リスト
関連書籍