タイトル 甲賀三郎探偵小説選Ⅳ
刊行日 2020年4月10日
著者 甲賀三郎 深草淑子 著/稲富一毅 編
定価 4200円+税
ISBN 978-4-8460-1837-5
Cコード C0093
ページ数 464
判型 A5
製本 上製
シリーズ名 論創ミステリ叢書
シリーズ番号 123
内容
甲賀三郎の代表長編「姿なき怪盗」を巻頭に置き、読み応えある同年代の傑作短編をレクションした〈甲賀三郎探偵小説選〉第四集! 2018年に死去した次女・深草淑子の遺品から見つかった未発表短編と甲賀三郎に関する未完のエッセイを併録し、巻末には最新情報を反映させた「甲賀三郎著作リスト[改訂版]」を付す。
著者紹介
甲賀三郎(こうが・さぶろう)
 1893年10月5日、滋賀県生まれ。本名・春田能為。1918年、東京帝大工学部化学科を卒業後、農商務省臨時窒素研究所技手となる。23年に雑誌『新趣味』の懸賞応募作「真珠塔の秘密」でデビューを果たし、以降、「琥珀のパイプ」(24)や「ニッケルの文鎮」(26)など理化学トリックを使った作品を数多く発表する。28年に窒素研究所技師を退任して専業作家となり、様々な分野へ創作活動の幅を広げていき、32年に新潮社の「新作探偵小説全集」へ書下ろした長編『姿なき怪盗』は代表作となった。33年から35年まで文藝家協会理事を、42年から44年にかけて日本文学報国会事務局総務部長を務める。44年10月から日本少国民文化協会事務局長に就任。1945年2月14日、公務で訪れた九州からの帰都途中、急性肺炎のため岡山県内の病院で死去。

深草淑子(ふかくさ・よしこ)
 旧姓・春田。1925年8月13日、甲賀三郎の次女として渋谷に生まれる。42年、文化学院女学部卒業。60年代より創作活動を行い、江戸川乱歩賞へ何度か長編を応募した。2004年に初の著書『愛国者』(東洋出版)を上梓。2018年8月5日死去。第27回江戸川乱歩賞へ応募した長編「ふりむけば闇」の改稿作業も進んでおり、脱稿間近の状態だったが完成しなかった。

〔編者〕
稲富一毅(いなとみ・かずき)
 1978年、京都府京都市生まれ。福岡県育ち。関西学院大学法学部法律家卒業し、現在はIT技術者として大阪の企業に勤務。2001年よりWEBサイト「甲賀三郎の世界」を開設・管理している。
目次
〈甲賀三郎作品集〉
 姿なき怪盗
 *
 機智の敗北 ー鎌井卓也の手記
 小手川英輔の奇怪な犯罪
 妖鳥の呪詛
 体温計殺人事件
 情況証拠
 波斯猫の死
 天才提琴家の死

〈深草淑子作品集〉
 裏切り
 同姓同名
 届かなかったラブレター
 ある動物病院の待合室で
 嫁釣り
 助役
 雪酔い
 父の思い出

編者解題 稲富一毅
甲賀三郎著作リスト(改訂版) 稲富一毅・編
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