
タイトル | イザベルの不在証明 |
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刊行日 | 2025年4月下旬発売予定 |
著者 | M・R・ラインハート 著/菱山美穂 訳 |
定価 | 予価2300円+税 |
ISBN | 978-4-8460-2454-3 |
Cコード | 0097 |
ページ数 | 272 |
判型 | 四六 |
製本 | - |
シリーズ名 | 論創海外ミステリ |
シリーズ番号 | 333 |
内容
第二次大戦下の緊迫した空気を孕みながら繰り広げられるスリルと謎とサスペンス。かつて一世を風靡した人気女流作家M・R・ラインハートによる傑作短編集を完訳!
舞台となる場所はアメリカの広範囲にまたがりますが、時期はいずれも第二次世界大戦(一九三九~四五年)前後の設定となっています。
どの作品も戦時下という非日常でのアメリカ国民の暮らしを描写しています。健康な若い男性は戦地へ駆り出されて危険と隣り合わせとなります。その一方、若くとも怪我などを理由に兵士として不適格とされると、国民として責任を果たせていない無力感を抱えながら生活することとなります。それは年配の男性も同様でした。また女性は赤十字や病院で働くのが一般的になっていました。
そのような設定のもと、作者は驚くほど生き生きとユーモアを交えてサスペンス要素の強い作品群に仕上げており、その手腕は見事です。特に『イザベルの不在証明』は登場人物の人物造形が見事で、非常に緊張感のある展開となっています。(「訳者あとがき」より)
舞台となる場所はアメリカの広範囲にまたがりますが、時期はいずれも第二次世界大戦(一九三九~四五年)前後の設定となっています。
どの作品も戦時下という非日常でのアメリカ国民の暮らしを描写しています。健康な若い男性は戦地へ駆り出されて危険と隣り合わせとなります。その一方、若くとも怪我などを理由に兵士として不適格とされると、国民として責任を果たせていない無力感を抱えながら生活することとなります。それは年配の男性も同様でした。また女性は赤十字や病院で働くのが一般的になっていました。
そのような設定のもと、作者は驚くほど生き生きとユーモアを交えてサスペンス要素の強い作品群に仕上げており、その手腕は見事です。特に『イザベルの不在証明』は登場人物の人物造形が見事で、非常に緊張感のある展開となっています。(「訳者あとがき」より)
著者紹介
M・R・ラインハート
本名メアリー・ロバーツ・ラインハート。1876年、アメリカ、ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれ。株式市場不況の影響で生活が苦しくなり、家計を助けるため1903年頃から短編小説を書き始める。迫りくる恐怖を読者に予感させるサスペンスの技法には定評があり、〈HIBK(もしも知ってさえいたら)〉派の創始者とも称された。晩年まで創作意欲は衰えず、“The Swimming Pool”(52)はベストセラーとなり、短編集The Frightened Wife(53)でアメリカ探偵作家クラブ特別賞を受賞した。1958年死去。
[訳者]
菱山美穂(ひしやま・みほ)
英米文学翻訳者。主な翻訳書に『運河の追跡』、『悲しい毒』、『嘆きの探偵』、『善意の代償』(いずれも論創社)など。別名義による邦訳書もある。
本名メアリー・ロバーツ・ラインハート。1876年、アメリカ、ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれ。株式市場不況の影響で生活が苦しくなり、家計を助けるため1903年頃から短編小説を書き始める。迫りくる恐怖を読者に予感させるサスペンスの技法には定評があり、〈HIBK(もしも知ってさえいたら)〉派の創始者とも称された。晩年まで創作意欲は衰えず、“The Swimming Pool”(52)はベストセラーとなり、短編集The Frightened Wife(53)でアメリカ探偵作家クラブ特別賞を受賞した。1958年死去。
[訳者]
菱山美穂(ひしやま・みほ)
英米文学翻訳者。主な翻訳書に『運河の追跡』、『悲しい毒』、『嘆きの探偵』、『善意の代償』(いずれも論創社)など。別名義による邦訳書もある。
目次
男なら誰しも
無類の釣り好き
クローゼットの中のヒント
灯火管制
肖像画
イザベルの不在証明
ミセス・エアーズの一時的な死
執事のクリスマス・イブ
口紅
訳者あとがき
無類の釣り好き
クローゼットの中のヒント
灯火管制
肖像画
イザベルの不在証明
ミセス・エアーズの一時的な死
執事のクリスマス・イブ
口紅
訳者あとがき
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