タイトル コミュニケーション経済史の方法と展開
刊行日 2024年10月29日
著者 八川敏昭
定価 2500円+税
ISBN 978-4-8460-2478-9
Cコード C0036
ページ数 248
判型 四六
製本 上製
内容
コミュニケーション〈経済史〉の嚆矢
コミュニケーション経済史の方法を〈マルクス的〉視点から確立した後に、日本の「情報通信業」とイギリス・アメリカの「放送業」の二つを、その歴史的事例として分析する労作!
本書は標題のとおり、コミュニケーション経済史の「方法」と「展開」について論じたものである。
コミュニケーションの歴史に関し、その概観や社会史について論じた本はあるが、経済史について論じた本はない。したがって本書は、これまで論じられてこなかったコミュニケーションの「経済史」についてはじめて書かれたものである、といって差し支えないだろう。(「本書「あとがき」より」
著者紹介
八川敏昭(やがわ・としあき)

1943 年 東京生まれ

1966 年 慶應義塾大学法学部政治学科卒業

2003 年 国立国会図書館(調査立法考査局)退職

1995 年~ 2019 年

     共立女子短期大学非常勤講師(情報メディア論)

     東京富士大学非常勤講師(国際情勢論)

現  在 情報メディア研究所代表

主要著書 『 メディアの重層―口頭メディアと文字メディア―』情報メディア研究所、2009 年

     『 信書の秘密―神話と聖書とコミュニケーション』論創社、2015年

目次
第Ⅰ部 コミュニケーション経済史の方法 
第一章 コミュニケーション経済史の視角と方法 
       ―コミュニケーションの生成と変化―
第一節 コミュニケーションの生成のための前提諸条件 
第二節 原始共同態におけるコミュニケーション形態 
第三節 コミュニケーション形態の変化のための前提諸条件 
第四節 社会的分業の展開とコミュニケーション形態の変化 
第一項 社会的分業の展開 
第二項 コミュニケーション形態の変化 
第二章 資本主義的コミュニケーション形態 
第Ⅱ部 コミュニケーション経済史の展開 
第一章 情報通信業 
第一節 情報搬送業の生成と展開 
第一項 西欧における情報搬送業の生成と展開 
① 西欧における情報搬送業の生成  ② 西欧における情報搬送業の展開 
第二項 日本における情報搬送業の生成と展開 
① 日本における情報搬送業の生成  ② 日本における情報搬送業の展開 
第二節 情報処理業の生成と展開 
第一項 情報処理業の生成 
第二項 情報処理業の展開 
第三節 情報通信業の生成と展開 
第一項 情報通信業の生成の条件 
第二項 情報通信業の生成の規制 
①通信回線の共同使用の規制 
②通信回線の他人使用の規制 
第三項 情報通信業の生成の規制緩和 
① 規制緩和の要求と実現  ② 規制緩和の結果 
第四項 情報通信業の展開 
① 電々公社  ② 国際電々  ③ 情報通信業(民営)  
第四節 政府による情報通信業助成策 
第一項 資金的・制度的助成 
① 資金的助成(資金の確保)   ② 制度的助成(税制上の優遇)  
第二項 情報通信需要の創出 
第二章 放送業 
第一節 放送業の生成―出現過程― 
第一項 序論 
第二項 アメリカにおける放送業の出現 
第三項 イギリスにおける放送業の出現 
第二節 放送業の展開―成立過程― 
第一項 イギリスにおける放送業の成立 
① イギリス放送会社の諸問題  ② サイクス委員会  ③ 郵政大臣とイギリス放送会社との
あいだの修正協定  ④ クロフォード委員会 
第二項 アメリカにおける放送業の成立 
① アメリカにおける放送業の成立過程  ② アメリカにおける放送業の成立基盤 
あとがき 
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