タイトル | サイチンガ研究 |
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サブタイトル | 内モンゴル現代文学の礎を築いた詩人・教育者・翻訳家 |
刊行日 | 2018年12月6日 |
著者 | 都馬バイカル |
定価 | ¥3,000円+税 |
ISBN | 978-4-8460-1778-1 |
Cコード | C0023 |
ページ数 | 280 |
判型 | 四六 |
製本 | 上製 |
内容
モンゴル現代文学の創始者で、1940年代からモンゴルの近代化と民族統一に邁進しながら迫害死したサイチンガの生涯を詳細にたどる。
モンゴル民族の自治権獲得運動とそれに続くモンゴル連合自治政府の樹立を果たした徳王政権のもとで、1937年に日本へ留学し、1941年に帰国したサイチンガは、モンゴル民族への近代的な教育の必要性を痛感した。みずからモンゴル文学の創始者と評価されるほどに旺盛な創作(主に詩)を続けるとともに、女子教育に力を注いだ。モンゴル民族の精神的近代化とモンゴル民族の統一国家誕生に邁進した彼の半生は日本の敗戦、米ソ冷戦、中華人民共和国誕生、中国国内での反右派闘争、文化大革命等の激しい歴史的変転によって翻弄されていった。本書はそうした彼の生涯を明らかにした初の本格的な研究書。
モンゴル民族の自治権獲得運動とそれに続くモンゴル連合自治政府の樹立を果たした徳王政権のもとで、1937年に日本へ留学し、1941年に帰国したサイチンガは、モンゴル民族への近代的な教育の必要性を痛感した。みずからモンゴル文学の創始者と評価されるほどに旺盛な創作(主に詩)を続けるとともに、女子教育に力を注いだ。モンゴル民族の精神的近代化とモンゴル民族の統一国家誕生に邁進した彼の半生は日本の敗戦、米ソ冷戦、中華人民共和国誕生、中国国内での反右派闘争、文化大革命等の激しい歴史的変転によって翻弄されていった。本書はそうした彼の生涯を明らかにした初の本格的な研究書。
著者紹介
1963年 中国内モンゴル自治区シリンゴル盟正藍旗生まれ。1990年内モンゴル師範大学大学院修了。モンゴル史専攻。1991年来日。2000年東洋大学大学院博士後期課程修了。インド哲学・仏教学専攻。文学博士。2001年新潟産業大学、2008年から桜美林大学の准教授。日本モンゴル学会理事、教育史学会会員。主な論著:『内モンゴル歴史概要』(共訳)、『サイチンガ作品集』(内モンゴル科学技術出版社)ほかがある。
目次
第Ⅰ部 サイチンガの生涯とその作品
第Ⅱ部 文学テクストのオリジナリティ喪失と変容
第Ⅲ部 サイチンガと東洋大学
第Ⅱ部 文学テクストのオリジナリティ喪失と変容
第Ⅲ部 サイチンガと東洋大学
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