タイトル マジシャン
サブタイトル トーマス・マンの人と芸術
刊行日 2024年3月12日
著者 コルム・トビーン著/伊藤範子訳
定価 4800円+税
ISBN 978-4-8460-2357-7
Cコード C0097
ページ数 552
判型 四六
製本 上製
内容
現在最も注目されるアイルランド作家、トビーンによる2021年発表の長編歴史小説。トーマス・マンを主人公に、第一次世界大戦から第二次世界大戦・冷戦まで、二十世紀ドイツ文化の様相を包括的に描写した壮大な家族の物語。公の顔とプライバシー、愛国心と幻滅の間でバランスをとりつつ揺れ動くマンの内奥世界を重厚に描き出す。
著者紹介
コルム・トビーン(Colm Tóibín)
1955 年、アイルランド東南のウェクスフォード州エニスコーシー生まれ。1975 年University College Dublin 卒業。新しい視点から発信する詩、劇、フィクションは衝撃的で、映画「ブルックリン」の原作小説などで知られる、いま最も人気のあるアイルランドの作家の一人。アイルランドおよび外国でジャーナリスト、文学批評家としても精力的に活躍中。Aosdána(アイルランド芸術家協会)のメンバー。Stanford University、The University of Texas at Austin、Princeton University、Colunbia University そのほかで教壇に立つ。彼の作品の主要テーマ:アイルランド社会、海外生活、創作過程、ホモセクシュアリティのアイデンティティなど。
おもな邦訳書:『巨匠 ヘンリー・ジェイムズの人と作品』(伊藤範子訳、論創社)、『ヒース燃ゆ』(伊藤範子訳、松籟社)、『ブルックリン』(栩木伸明訳、白水社)、『ブラックウォーター灯台船』(伊藤範子訳、松籟社)、『ノーラ・ウェブスター』(栩木伸明訳、新潮社)、『エリザベス・ビショップ 悲しみと理性』(伊藤範子訳、港の人)、『母たちと息子たち アイルランドの光と影を生きる』(伊藤範子訳、行路社)など。

伊藤範子(いとう・のりこ)
1944 年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、名古屋大学大学院博士過程中退。帝塚山大学名誉教授。専攻はアイルランド文学。
おもな著書:『近・現代的想像力に見られるアイルランド気質』(共著、渓水社)、『文学都市ダブリン ゆかりの文学者たち』(共著、春風社)など。おもな訳書:コルム・トビーン『巨匠 ヘンリー・ジェイムズの人と作品』(論創社)、『ヒース燃ゆ』(松籟社)、『ブラックウォーター灯台船』(松籟社)、『エリザベス・ビショップ 悲しみと理性』(港の人)、『母たちと息子たち アイルランドの光と影を生きる』(行路社)、ブライアン・ムーア『医者の妻』(松籟社)、フィリップ・ケーシー『うそつき』(eMaker Editions)など。
目次
日本語版に寄せて
第一章 リューベック 一八九一年 
第二章 リューベック 一八九二年 
第三章 ミュンヘン 一八九三年 
第四章 ミュンヘン 一九〇五年 
第五章 ヴェニス 一九一一年
第六章 ミュンヘン 一九一四年 
第七章 ミュンヘン 一九二二年 
第八章 ルガーノ 一九三三年 
第九章 キュスナハト 一九三四年 
第十章 ニュージャージー 一九三八年
第十一章 スウェーデン 一九三九年
第十二章 プリンストン 一九四〇年 
第十三章 パシフィック・パリセイド 一九四一年 
第十四章 ワシントン 一九四二年
第十五章 ロスアンジェルス 一九四五年
第十六章 ロスアンジェルス 一九四八年 
第十七章 ストックホルム 一九四九年
第十八章 ロスアンジェルス 一九五〇年
訳者あとがき
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