タイトル 人はなぜ他者を差別するのか
サブタイトル 排除と差別、そしてヘイトの現在地
刊行日 2025年11月27日
著者 森達也 編著
定価 2000円+税
ISBN 978-4-8460-2464-2
Cコード 0036
ページ数 264
判型 四六
製本 並製
シリーズ名 論創ノンフィクション
シリーズ番号 68
内容
なぜ差別はなくならないのか?
差別する側は、差別される側のことをどれだけ知った上で差別しているのか?

差別される側の苦難を想像すれば、差別はなくなりそうなものだ。しかし、差別する側の多くは、その対象に関する情報や実態などを知ろうとしない。だからこそ、本書ではどんな人がいかなる理由で差別されているのかを検証する。「どうせ、なくならない」「差別される側にも問題がある」と冷笑しながら差別を見過ごす人が、ひとりでも減ることを祈りつつ。
著者紹介
編著者 : 森 達也(もり・たつや)
広島県呉市生まれ。映画監督、作家。テレビ番組制作会社を経て独立。98年、オウム真理教を描いたドキュメンタリー映画『A』を公開。2001年、続編『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。佐村河内守のゴーストライター問題を追った16年の映画『FAKE』、東京新聞の記者・望月衣塑子を密着取材した19年の映画『i‒新聞記者ドキュメント‒』が話題に。10年に刊行した『A3』で講談社ノンフィクション賞。著書に、『放送禁止歌』(光文社知恵の森文庫)、『「A」マスコミが報道しなかったオウムの素顔』『職業欄はエスパー』(角川文庫)、『A2』(現代書館)、『ご臨終メディア』(集英社)、『死刑』(朝日出版社)、『東京スタンピード』(毎日新聞社)、『マジョガリガリ』(エフエム東京)、『神さまってなに?』(河出書房新社)、『虐殺のスイッチ』(出版芸術社)、『フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ』(ミツイパブリッシング)、『U 相模原に現れた世界の憂鬱な断面』(講談社現代新書)、『千代田区一番一号のラビリンス』(現代書館)、『増補版 悪役レスラーは笑う』(岩波現代文庫)、『新版 学校では教えてくれない差別と排除の話』(皓星社)など多数。
2023年9月1日、関東大震災の五日後に千葉県の福田村で起きた行商団九人の虐殺事件をテーマにした映画『福田村事件』が公開。
目次
阿久澤麻理子 「土地」と部落差別
角岡伸彦  土地と血縁をめぐる物語
神谷悠一  ジェンダーに関する差別を考える
木原育子  アイヌ民族への差別意識に潜むものとは
斎藤環   精神障害差別の構造
佐藤光展  笑顔と元気を伝える
塩田祐子  元受刑者は差別されても仕方ないのか?
渋井哲也  学校における排除と差別
スマイリーキクチ  ネットで「殺人犯」にされた僕が、いま思うこと
武田砂鉄  「ヘイト本」量産がこの現在を生んだ
朴順梨   新宿の真ん中で「ニッポンから出ていけ!」と叫ばれる
朴蕙彬   あなた何歳のひとですか?
森達也   差別という「呪い」について
安田浩一  クルド人に憎悪の刃が振り下ろされる街
関連書籍

「二十四の瞳」からのメッセージ

澤宮 優

2400円+税

「西日本新聞」(2023年4月29日付)に書評が掲載されました。

日本の脱獄王

白鳥由栄の生涯 斎藤充功著

2200円+税

「週刊読書人」(2023年4月21日号)に書評が掲載されました。

算数ってなんで勉強するの?

子供の未来を考える小学生の親のための算数バイブル

1800円+税

台湾野球の文化史

日・米・中のはざまで

3,200円+税

ページ上部へ戻る