タイトル 外交秘録 
サブタイトル 表と脇と裏舞台
刊行日 2024年11月18日
著者 小倉和夫
定価 3200円+税
ISBN 978-4-8460-2479-6
Cコード C0031
ページ数 480
判型 四六
製本 上製
内容
現実の外交を動かすプロセスとは何か
二国間・多国間交渉をめぐる半世紀の実体験から、外交の複雑な構図を解明する
外交に表舞台と裏舞台があることは、いわば常識でありましょう。
表は、正式の折衝、会談、発表、論評であり、時として、政治的演出の場でもあります。
裏は、内密の根回しや密談、そして時としては密約もあるとされます。けれども、実際の外交では、実は、脇舞台とも言えるものがあるように思われます。
それは、外交という劇の脇役というわけではなく、表と裏とを結ぶ微妙な手配です。(「あとがき」より)
著者紹介
小倉和夫(おぐら・かずお)
1938 年、東京都生まれ。東京大学法学部、英ケンブリッジ大学経済学部卒業。
1962 年、外務省入省。文化交流部長、経済局長、ベトナム大使、韓国大使、フランス大使などを歴任、青山学院大学教授、東京大学客員教授、国際交流基金理事長などを経て現在同顧問、日本財団パラスポーツサポートセンターパラリンピック研究会代表。
著書に『パリの周恩来―中国革命家の西欧体験』(1992 年、中央公論社、吉田茂賞受賞)、『「西」の日本・「東」の日本―国際交渉のスタイルと日本の対応』(1995 年、研究社出版)、『中国の威信 日本の矜持―東アジアの国際関係再構築に向けて』(2001 年、中央公論新社)、『日本の「世界化」と世界の「中国化」―日本人の中国観二千年を鳥瞰する』(2019 年、藤原書店)『日本人の朝鮮観―なぜ近くて遠い隣人なのか』(2016 年、日本経済新聞出版社)、「フランス大使の眼でみたパリ万華鏡」(2024 年、藤原書店)など。
目次
第Ⅰ部 日韓関係の表と裏
第一章 脇からのぞいた日韓関係のエピソード―心に残る韓国の風情 
第二章 朝鮮半島とどう向き合い、どう対処すべきか―複合的視点からの見方 
第Ⅱ部 中国とのお付き合い―その表、脇、裏舞台
第一章 日中関係正常化交渉を振り返って―原点から学ぶもの 
第二章 別れの外交秘話―台湾との関係を考えるにあたって 77
第三章 脇から見た日中関係―折々の見聞録 
第四章 原点にてらした日中関係への見方 
第Ⅲ部 対越外交をめぐる表と裏のエピソード
第一章 ハノイでの見聞録 
第二章 ド・ムオイ書記長訪日随伴記 
第Ⅳ部 アジアを見る目
第一章 「アジアの心」をめぐるエピソード 
第二章 アジアという概念とアジア的価値をめぐる論評 
第Ⅴ部 日米関係のはざまで
第一章 表舞台の活動の一端―ワシントン駐在時の活動を振り返る 
第二章 裏舞台での活動―ロッキード事件前夜の情報収集 
第三章 日米関係の万華鏡 
第四章 日米関係についての論評 
第Ⅵ部 ヨーロッパのお国柄
第一章 ドイツ 
第二章 スペイン 
第三章 ロシア 
第四章 アイルランド 
第五章 ベルギー 
第六章 フランス 
第Ⅶ部 会議は踊る―多国間外交の舞台裏
第一章 サミットをめぐって 
第二章  GATT(関税及び貿易に関する一般協定)とWTO(世界貿易機関)関連エピ
第三章 OECD(経済開発協力機構)の表と裏 
第四章 国際会議の舞台裏のできごと様々 
あとがき 
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