タイトル 延原謙探偵小説選Ⅱ
刊行日 2019年10月10日
著者 延原謙 勝伸枝 著/中西裕 編
定価 3,800円+税
ISBN 9784846017392
Cコード C0093
ページ数 344
判型 A5
製本 上製
シリーズ名 論創ミステリ叢書
シリーズ番号 121
内容
シャーロック・ホームズ物語の訳者として有名な延原謙の創作探偵小説集第2弾。前半は〈延原謙作品集〉として『延原謙探偵小説選』に収録しきれなかった作品(掌編「狼」や中編「幽霊怪盗」)のほか、翻案小説3作をボーナストラックとして収録。後半は延原謙の妻・勝伸枝の作品を確認されている限り全て収録する〈勝伸枝作品集〉として構成しました。連作「モダン大学」は他の執筆者分も含めた完全収録となります。
著者紹介
延原謙(のぶはら・けん)
 1892年、京都府生まれ。本名・謙(ゆずる)。早稲田大学理工科卒業後、逓信省電気試験所に勤務。1928年に博文館へ入社して『新青年』三代目編集長となり、以降、『探偵小説』や『朝日』の編集長を歴任。戦時中は揚満州へ渡り、貿易業と映画館経営に従事した。終戦直後に帰国し、47年から51 年まで『雄鶏通信』編集長として活躍、同誌が廃刊してからは翻訳業に専心し、52 年に〈シャーロック・ホームズ〉シリーズの個人全訳を完成させた。77年、急性肺炎により死去。

勝伸枝(かつ・のぶえ)
 1905年、愛知県名古屋市生まれ。本名・延原克子。雙葉高等女学校卒。詳しい経歴は不明だが、1930年代に勝伸枝名義で創作探偵小説を精力的に発表した。2002年死去。

〔編者〕
中西裕(なかにし・ゆたか)
 1950年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部日本史専修卒。早稲田大学図書館司書、昭和女子大学短期大学部助教授を経て、同大人間社会学部教授となる。2015年に退職し、現在は昭和女子大学や早稲田大学の非常勤講師として教鞭を執る。主編著に『主題書誌索引』、主要論文に「青山霞村の系譜・出自に関する一考察」など。2009年に『ホームズ翻訳への道 延原謙評伝』を日本古書通信社より刊行。
目次
《延原謙作品集》
 狼
 カフエ・タイガーの捕物
 断片
 幸福
 尾行
 銀座冒険
 人命救助未遂
 幽霊怪盗
 自殺
 誌上探偵入学試験
 コンクリの汚点
 富さんの蟇口
 カフエ為我井の客
 親愛悲曲
 毒盃
 片耳将軍
 少年漂流奇談

《勝伸枝作品集》
【創作篇】
 墓場の接吻
 嘘
 チラの原因
 これでいいのかい
 モダン大学
  ラッシュ・アワー  池田忠雄 
  蓄音機音楽礼讃  野村胡堂 
  トオキイの生んだ波紋  如月 敏 
  奥様と旦那様  勝 伸枝 
  深夜二時  内田岐三雄
 ヨンニヤン
 甘き者よ、汝の名は
 参つてゐる
 身替り結婚
 盲目物語
【評論・随筆篇】
 新青年料理二種
 女学生読本
 ハガキ回答
 世間ばなし
 中国青年
 若松町時代
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 大トラ、小トラ

編者解題 中西裕
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