タイトル 柄谷行人 〈世界同時革命〉のエチカ
刊行日 2019年10月4日
著者 宗近 真一郎
定価 2200円+税
ISBN 978-4-8460-1866-5
Cコード 0095
ページ数 216
判型 四六
製本 上製
内容
なぜ、柄谷行人は文学から去ったのか?「形式化」から「交換様式論」への回路をたどり、柳田國男の実験への同意、吉本隆明との通底の強度、加藤典洋とのコントラストをつぶさに検証するポリフォニックな柄谷行人論。
著者紹介
宗近真一郎(むねちか・しんいちろう)
1955年大阪府生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。1980年頃から、北川透編集「あんかるわ」などで批評、詩作活動。1985年に第一評論集『水物語に訣れて』を上梓。以後、著書に『ゼロ・サム・クリティック』(1988年)、『消費資本主義論』(共著、1991年)、『反時代的批評の冒険』(1997年)、『ポエティカ/エコノミカ』(2010年)、『パリ、メランコリア』(2013年)、『リップヴァンウィンクルの詩学』(2017年、鮎川信夫賞)。1990年から2015年にかけて、ファイナンスや企業買収にかかわり、延べ18年間、アメリカ、ロシア、フランス、ドイツに滞在。
目次
第1章 あるいは、「超越論的主体」のポエジー
第2章 反文学というプロジェクト ――「発見」、「転倒」、ロマン主義批判
第3章 柳田國男 ――遍在する局地の鏡
第4章 「無方法」の「方法的制覇」
第5章(Interlude) 無限性と有限性との闘いにおいては、自然もリスクも支援されてはならない
第6章 「形式化」の狡知をめぐって
第7章 「交換」あるいは出来事のゼロ地点
第8章 「形式化」と「出来事」の可能的な残余へ
終楽章 「原遊動性」という実在が「実験」される ――「交換様式論」アップデート
付論(Status Quo) 「事後性」の絶滅は求償されるだろうか ―― 思考の消失、析出されるテロリズム
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