タイトル | 物語 小野小町の誕生 |
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刊行日 | 2021年5月22日 |
著者 | 大塚 英子 |
定価 | 2600円+税 |
ISBN | 978-4-8460-2052-1 |
Cコード | C0092 |
ページ数 | 300 |
判型 | 四六 |
製本 | 上製 |
内容
時代史とともに描く歌人小町の少女時代
『古今集』採録の18首を解析し、小町歌成立の秘密に迫った『古今集小町歌生成原論』から10年。その蒐集資料の中で〈線〉として繋がらず論証に用い得なかった〈点〉に当たるメモ類をもとに、歴史研究の新動向を踏まえつつ新たな小町像を描き出す。出生、生長、帝(みかど)との出会いを経て「夢の歌六首」の生成に至るまでを、小町自身が親しんだ唐伝来の伝奇小説の形をとり、大胆かつ綿密に追求する。
『古今集』採録の18首を解析し、小町歌成立の秘密に迫った『古今集小町歌生成原論』から10年。その蒐集資料の中で〈線〉として繋がらず論証に用い得なかった〈点〉に当たるメモ類をもとに、歴史研究の新動向を踏まえつつ新たな小町像を描き出す。出生、生長、帝(みかど)との出会いを経て「夢の歌六首」の生成に至るまでを、小町自身が親しんだ唐伝来の伝奇小説の形をとり、大胆かつ綿密に追求する。
著者紹介
大塚英子(おおつか・ひでこ)
1933年岡山県生まれ。山口県で育つ。1955年、東京大学文学部国文学科卒業。1986~2003年、駒澤大学短期大学部国文科非常勤講師。1993~2003年、駒澤大学文学部文学科非常勤講師。著書に『古今集小町歌生成原論』『小野小町(コレクション日本歌人選)』(いずれも笠間書院、2011年)ほか。
1933年岡山県生まれ。山口県で育つ。1955年、東京大学文学部国文学科卒業。1986~2003年、駒澤大学短期大学部国文科非常勤講師。1993~2003年、駒澤大学文学部文学科非常勤講師。著書に『古今集小町歌生成原論』『小野小町(コレクション日本歌人選)』(いずれも笠間書院、2011年)ほか。
目次
序 章 山科盆地の地勢と、小説の登場人物
第一章 山科郷・小野屋敷の童女(私はだれ?)
第二章 小町の出生した天長四年(嵯峨・淳和と罪己の詔・地震・音楽会)
第三章 天長四年・淳和天皇日録(高志の祟りと群発地震/恒貞・道康・小町の出生)
第四章 禮子という女(小町、『篁物語』を読んで母を知る事)
第五章 『傳奇鶯鶯事』(私は鶯鶯なのです/篁の心配)
第六章 『傳奇鶯鶯事』つづき(小町、童女殿上/遣唐副使篁の休暇)
第七章 二年目の休暇(篁、三守と山科に遊ぶ/小町、『任氏傳』を読む)
第八章 『任氏傳』と『任氏怨歌行』(『任氏傳繪巻』を作る事/賀茂祭)
第九章 遣唐使の進発と遭難(月下の宴/遣新羅使・紀の三津)
第十章 遣唐使の進発と遭難・つづき(篁と、紀三津と張寶高の事)
第十一章 承和二年冬~三年夏(小町と仁明/仁明の朝政と遣唐使)
第十二章 承和三年冬~四年(篁の帰京/仁明の鷹狩/内宴…)
第十三章 承和五年 (朝廷と篁の攻防/小町の髪上・裳着)
第十四章 小野小町の誕生(「夢の歌六首」生成)
終 章
作中時代史年表
あとがき
第一章 山科郷・小野屋敷の童女(私はだれ?)
第二章 小町の出生した天長四年(嵯峨・淳和と罪己の詔・地震・音楽会)
第三章 天長四年・淳和天皇日録(高志の祟りと群発地震/恒貞・道康・小町の出生)
第四章 禮子という女(小町、『篁物語』を読んで母を知る事)
第五章 『傳奇鶯鶯事』(私は鶯鶯なのです/篁の心配)
第六章 『傳奇鶯鶯事』つづき(小町、童女殿上/遣唐副使篁の休暇)
第七章 二年目の休暇(篁、三守と山科に遊ぶ/小町、『任氏傳』を読む)
第八章 『任氏傳』と『任氏怨歌行』(『任氏傳繪巻』を作る事/賀茂祭)
第九章 遣唐使の進発と遭難(月下の宴/遣新羅使・紀の三津)
第十章 遣唐使の進発と遭難・つづき(篁と、紀三津と張寶高の事)
第十一章 承和二年冬~三年夏(小町と仁明/仁明の朝政と遣唐使)
第十二章 承和三年冬~四年(篁の帰京/仁明の鷹狩/内宴…)
第十三章 承和五年 (朝廷と篁の攻防/小町の髪上・裳着)
第十四章 小野小町の誕生(「夢の歌六首」生成)
終 章
作中時代史年表
あとがき
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