タイトル 終わらない戦後
サブタイトル フィリピン残留日本人が見つめた太平洋戦争
刊行日 2023年5月26日
著者 船尾 修
定価 2000円+税
ISBN 978-4-8460-2197-9
Cコード 0036
ページ数 322
判型 四六
製本 並製
シリーズ名 論創ノンフィクション
シリーズ番号 039
内容
勝者の視線から語られる歴史の中で、
忘れられてきた残留日本人の姿。

戦前の移民政策で3万人を超える日本人がフィリピンに移住した。その多くは、現地で相手を見つけて結婚し、地域社会と共存していた。だが、太平洋戦争の勃発で、彼らとその子どもたちの運命は大きく変わっていった……。

『満州国の近代建築遺産』で第42回土門拳賞を受賞した著者の最新作!
著者紹介
船尾 修(ふなお・おさむ)
写真家。1960年神戸市生まれ。筑波大学生物学類卒。出版社勤務の後、フリーに。アフリカ放浪後に写真表現の道へ。著書に『カミサマホトケサマ』(第9回さがみはら写真新人奨励賞)、『フィリピン残留日本人』(以上は冬青社、第25回林忠彦賞と第16回さがみはら写真賞をW受賞)、『循環と共存の森から』(新評論)、『アフリカ』(山と溪谷社)など多数。『満洲国の近代建築遺産』で第42回土門拳賞を受賞。現在は大分県の中山間地にて無農薬で米作りをしながら家族4人で暮らしている。
目次
1 「あたしは日本人なんか大嫌いなのよ」
2 太平洋戦争に翻弄された日本人移民とその家族
3 日系二世との初めての出会い
4 日本軍の最後の地︑ルソン島にて
5 たった一枚の紙切れが左右した日系二世の人生
6 フィリピン日系人リーガルサポートセンター
7 東南アジア最大の日本人町 まぼろしの「ダバオ国」
8 ビサヤ諸島の大日本帝国陸軍
9 マンゴーの島で待ち続けた妻
10 第二の小野田寛郎を探しに
11 「私はこの手で四人を殺しました」
12 報復裁判--処刑されたある日系二世
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