タイトル | 西部邁 |
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サブタイトル | 「非行保守」の思想家 |
刊行日 | 2021年4月10日 |
著者 | 渡辺望 |
定価 | 2400円+税 |
ISBN | 978-4-8460-1614-2 |
Cコード | 0036 |
ページ数 | 264 |
判型 | 四六 |
製本 | 上製 |
内容
西部邁の素顔はエピソードの中にある。
保守思想家・西部邁の1960年代の「学生運動」から、2018年の「自殺」に至る、その思想の核が〈非行としての保守〉にあったと洞察した著者は、数々の文献に当たり、インタビューを重ね〈西部邁の全体像〉に迫る!
「西部さんが保守思想を唱えた人間であることは周知の事実だ。世間も社会もその本質はいつまでも変わらないと考えた彼は、常に過去の叡智というものの大切さを唱えた。だが過去を大切にする彼の保守思想は、実は彼の人生を追うときにこそ本当の存在感を発揮したといえるのではないだろうか。」(本書「まえがき」より)
保守思想家・西部邁の1960年代の「学生運動」から、2018年の「自殺」に至る、その思想の核が〈非行としての保守〉にあったと洞察した著者は、数々の文献に当たり、インタビューを重ね〈西部邁の全体像〉に迫る!
「西部さんが保守思想を唱えた人間であることは周知の事実だ。世間も社会もその本質はいつまでも変わらないと考えた彼は、常に過去の叡智というものの大切さを唱えた。だが過去を大切にする彼の保守思想は、実は彼の人生を追うときにこそ本当の存在感を発揮したといえるのではないだろうか。」(本書「まえがき」より)
著者紹介
1972年群馬県生まれ。早稲田大学大学院法学研究科修了。著作に『国家論』(総和社)、『蒋介石の密使 辻政信』(祥伝社新書)、『石原莞爾』(言視社評伝選)、『パンデミックと漢方』(勉誠出版)など。
目次
まえがき
第一章 エピソードの中の西部邁
1 「朝まで生テレビ」という文化現象
2 小田実vs西部邁
3 冴えわたる左翼批判
4 「中沢新一事件」の真相
5 東京大学教授陣との対決
6 保守主義とポストモダンの共同戦線
7 学生運動のリーダーとして
8 西部邁の文章力を分析する
9 全学連リーダーから東大教授へ
10 「転向」について
11 政治的人間・西部邁
12 不良少年U君
第二章 近代経済学批判から大衆社会批判へ
1 ソシオ・エコノミクス——「沈黙」の終わり
2 両義性の人・ケインズへの愛憎
3 「ケインズ殺し」の犯人さがし
4 吉田茂論——「被害者」の視点からの大衆批判
5 アウトサイダー・ヴェブレンへの賛歌
6 「北国」「北の人々」へのまなざし
7 「知識人」と「庶民」の理想共同体
8 吉本隆明との論争
9 「大衆批判」「保守主義」は思想なのか
10 福田恆存——「保守主義」構築の脱出口
11 三島由紀夫論——天皇・皇室の問題について
第三章 アメリカ・北海道・女性
1 湾岸戦争——アメリカに託した最後の夢
2 ジャンキーたちへの共感——アメリカと北海道
3 「移民国家・多民族国家」イギリス
4 「発言者」・小林よしのり・「つくる会」
5 バベルの塔の崩壊
6 親米保守派との確執
7 「本土決戦」と「フェミニズム」
8 二人の女性
9 核兵器は保有すべし
第四章 ニヒリズム・死生観・自死
1 「非行」としての保守
2 「不良少年U君」の自死
3 ニヒリズムとは何か
4 ドイツ観念論の拒絶
5 なぜ「自殺」しなければならないのか
6 人=神思想と人=「ニヒリズム」思想
7 江藤淳の自殺
8 「助けられた自殺」の難問
9 私からの西部邁へのメッセージ
あとがき
参考文献
第一章 エピソードの中の西部邁
1 「朝まで生テレビ」という文化現象
2 小田実vs西部邁
3 冴えわたる左翼批判
4 「中沢新一事件」の真相
5 東京大学教授陣との対決
6 保守主義とポストモダンの共同戦線
7 学生運動のリーダーとして
8 西部邁の文章力を分析する
9 全学連リーダーから東大教授へ
10 「転向」について
11 政治的人間・西部邁
12 不良少年U君
第二章 近代経済学批判から大衆社会批判へ
1 ソシオ・エコノミクス——「沈黙」の終わり
2 両義性の人・ケインズへの愛憎
3 「ケインズ殺し」の犯人さがし
4 吉田茂論——「被害者」の視点からの大衆批判
5 アウトサイダー・ヴェブレンへの賛歌
6 「北国」「北の人々」へのまなざし
7 「知識人」と「庶民」の理想共同体
8 吉本隆明との論争
9 「大衆批判」「保守主義」は思想なのか
10 福田恆存——「保守主義」構築の脱出口
11 三島由紀夫論——天皇・皇室の問題について
第三章 アメリカ・北海道・女性
1 湾岸戦争——アメリカに託した最後の夢
2 ジャンキーたちへの共感——アメリカと北海道
3 「移民国家・多民族国家」イギリス
4 「発言者」・小林よしのり・「つくる会」
5 バベルの塔の崩壊
6 親米保守派との確執
7 「本土決戦」と「フェミニズム」
8 二人の女性
9 核兵器は保有すべし
第四章 ニヒリズム・死生観・自死
1 「非行」としての保守
2 「不良少年U君」の自死
3 ニヒリズムとは何か
4 ドイツ観念論の拒絶
5 なぜ「自殺」しなければならないのか
6 人=神思想と人=「ニヒリズム」思想
7 江藤淳の自殺
8 「助けられた自殺」の難問
9 私からの西部邁へのメッセージ
あとがき
参考文献
関連書籍