タイトル 飛鳥高探偵小説選Ⅰ
刊行日 2016年2月23日
著者 飛鳥高
定価 3,600円円+税
ISBN 978-4-8460-1510-7
Cコード 0093
ページ数 400
判型 A5
製本 上製
シリーズ名 論創ミステリ叢書
シリーズ番号 95
内容
江戸川乱歩賞最終候補作『疑惑の夜』ほか、単行本初収録の初期作品とエッセイを厳選した、建築技師の書いた本格ミステリ集第1弾!
著者紹介
1921(大正10)年、山口県生まれ。本名・烏田専右。東京帝国大学工業学部卒業。工学博士。1946(昭和21)年、『宝石』懸賞探偵小説「犯罪の場」を投じて入選、翌年、同誌に掲載されデビュー。翌年、東北に転勤したため、次作の発表は50年の「湖」となったが、以後は『宝石』や『探偵実話』を中心に短編を発表。58年に、江戸川乱歩賞を仁木悦子『猫は知っていた』と争った第一長編『疑惑の夜』を刊行。その後、『死を運ぶトラック』(59)、『甦える疑惑』(59)、『死にぞこない』(60)、『崖下の道』(61)など長編を精力的に発表した。62年に上梓した長編『細い赤い糸』で翌年、第15回日本探偵作家クラブ賞受賞。以後も『虚ろな車』(62)、『顔の中の落日』(63)、『死刑台へどうぞ』(同)、『ガラスの檻』(64)といった長編の他、専門誌以外にも短編を発表するようになったが、本業が多忙となり、「とられた鏡」(76)を最後に執筆が途絶えた。75(昭和50)年、コンクリート工学の研究で日本建築学会賞受賞。1990(平成2)年、久々に長編『青いリボンの誘惑』を上梓した。
目次
【創作篇】
犯罪の場
孤独
白馬の怪
火の山
雲と屍
兄弟
放射能魔
疑惑の夜

【評論・随筆篇】
本格物の需要について
探偵小説に関する疑問
消息
新風
無題
「宝石」への望み
「スパイの技術」を観る技術
読者と批評家と作家
はがき随筆
授賞の決つた日
江戸川先生の予言
思い出すこと
乱歩邸の”金策”
私にとっての江戸川先生
何が面白いか
乱歩ーわが師
アンケート

解題(横井 司)
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