タイトル 敗れざる者たちの演劇志
刊行日 2023年4月25日
著者 流山児祥 著/西堂行人 編
定価 3200円+税
ISBN 978-4-8460-2266-2
Cコード 0074
ページ数 380
判型 四六
製本 上製
内容
私的アングラ小劇場五五年史
疾走をやめない流山児祥の不動の裸眼がここにある。観客席の薄暗闇から見る人、見つづけてきた人、流山児のたしかな息づかい。これまでに類を見ない、正確無比な同時代演劇のクロニクル! ———— 佐藤 信 

流れてはるか山だしの児、喪明けの祭りを祥いと、囃(はや)して生きた演劇の歴志を語る。それ道真(みちざね)の雷ぞ虞(おそ)るべし。———— 北村 想
著者紹介
[著者]流山児 祥(りゅうざんじ・しょう)
演出家・俳優・声優・プロデューサー、流山児★事務所代表、日本演出者協会理事長。
1947年11月熊本県荒尾市生まれ。青山学院大学で全共闘運動を体験。その後、状況劇場(唐十郎主宰)、早稲田小劇場(鈴木忠志主宰)を経て1970年演劇団結成。1984年小劇場演劇の横断的活動を目指し流山児★事務所設立。第二次小劇場世代のリーダーとして50余年を疾走中。数多くの話題作を国内外で上演。演出作品は前人未到の300本を超える。「演劇の自由」を求め1991年『マクベス』韓国公演から海外公演を常態化、2023年『くるみ割り人形』台湾公演まで中国・カナダ・エジプト・イラン・ロシア・ベラルーシ・イギリス・アメリカ・ルーマニアなど世界14か国39都市で公演活動を続けている。

[編者]西堂行人(にしどう・こうじん)
 演劇評論家。明治学院大学文学部芸術学科教授。2023年3月で退職。
 1954年10月、東京生まれ。早稲田大学文学部(演劇専修)卒。同大学院中退。1978年から劇評活動を開始。60年代以降の現代演劇を中心に、アングラ・小劇場ムーブメントを理論化する。80年代末から世界演劇にも視野を広げ、韓国演劇及びドイツの劇作家ハイナー・ミュラーの研究。90年代以降は大学で教育に関わる。「世界演劇講座」を2006年から兵庫県伊丹市で開講。
 主な著書に、『演劇思想の冒険』『ハイナー・ミュラーと世界演劇』『劇的クロニクル』『日本演劇思想史講義』(以上、論創社)『[証言]日本のアングラ―─演劇革命の旗手たち』『蜷川幸雄×松本雄吉――二人の演出家の死と現代演劇』『ゆっくりの美学 太田省吾の劇宇宙』(以上、作品社)、『唐十郎 特別講義――演劇・芸術・文学クロストーク』(唐十郎との共著、国書刊行会)、『韓国演劇への旅』『現代演劇の条件』『演劇は可能か』(以上、晩成書房)ほか。最近著に『新時代を生きる劇作家たち』(作品社)。
目次
主要目次

まえがき—一所不住(在)の芝居者の私的アングラ小劇場五五年史
Ⅰ演劇修行時代―アングラ四天王との出会い
Ⅱ 七〇年代小劇場の同走者たち
Ⅲ 小劇場演劇の変質
Ⅳ 世界史の大転換の中で 一九九一~二〇〇三
Ⅴ 二一世紀の入口で 二〇〇一~二〇一一
Ⅵ 演劇志をいかに継承するか

ある阿呆の一生—対談を終えて 西堂行人
年譜
流山児★事務所海外公演記録
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