カテゴリー:論創通信
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本を読む #006〈角田喜久雄と山中共古〉
⑥ 角田喜久雄と山中共古 小田光雄 時代小説を読み始めた頃に、それらを多く収録した春陽文庫の存在を知った。しかし当時の商店街の書店には春陽文庫…詳細を見る -
ミステリーな日蓮 #007〈唱題を武器に、念仏へ殴り込む〉
⑦〈唱題を武器に、念仏へ殴り込む〉 日蓮が唱え広めた南無妙法蓮華経は、南無阿弥陀仏の称名念仏の流布に対抗して、法華経信仰を再興するために打ち出された新たな法華経信仰の方法でした。…詳細を見る -
本を読む #005〈澁澤龍彦、山手樹一郎、柳田民俗学〉
⑤ 澁澤龍彦、山手樹一郎、柳田民俗学 小田光雄 今になって考えてみると、私が様々なジャンルの本を読むようになった1960年代は、どのような分野にも「優…詳細を見る -
ミステリーな日蓮 #006 〈なぜ、法華経を最上としたのか〉
⑥ 〈なぜ、法華経を最上としたのか〉 そもそも日蓮は、なぜ法華経を絶対視するのでしょう。 仏教経典は、八万法蔵と呼ばれるほど、膨大な量におよびます。中国では、インドから伝わった…詳細を見る -
ミステリーな日蓮 #005〈唱題で、法華経の再興を目指す〉
⑤〈唱題で、法華経の再興を目指す〉 燎原の火のように、またたく間に広がっていく称名念仏の勢いに対して、かつて浄土宗を批判していた仏教界は、こぞって念仏との共存を選択し、極楽往生を願う人々の要求に応…詳細を見る -
ミステリーな日蓮 #004〈称名念仏に沸き返る鎌倉〉
④ <称名念仏に沸き返る鎌倉> 朝廷や幕府の禁止令を超えて、なぜ、称名念仏は武家社会に広まっていったのか。理由は主に三つあると思います。一つは、浄土宗が穏健になったことです。念仏 だけが唯一の往生…詳細を見る -
本を読む #002〈時代小説と挿絵〉
② 時代小説と挿絵 小田光雄(2016.3.15) 中里介山の『大菩薩峠』を読み始めたのも一九六〇年代で、それは角川文庫版だった。 ちなみに『角川書店図…詳細を見る -
ミステリーな日蓮 #003〈東国武家に人気がなかった法華経〉
③ 〈東国武家に人気がなかった法華経〉 平安末に急速に力をつけ、歴史の舞台に踊り出た東国武士でしたが、鎌倉時代に入っても漢文を読むことは難しかったようです。多 くの御家人は、漢文の読み書きができる…詳細を見る