タイトル 反骨の系譜
サブタイトル 常陸国政治風土記物語
刊行日 2021年10月15日
著者 岡野龍太郎
定価 2000円+税
ISBN 978-4-8460-2089-7
Cコード 0021
ページ数 296
判型 四六
製本 上製
内容
森田実(政治評論家)推薦
本書の著者・岡野龍太郎氏は、私が最も敬愛している友であり、実力あるジャーナリストである。私は、岡野氏に、自身の卓越した作家的能力を活かし著述家として生きることを勧めてきた。そして、いま、岡野氏の渾身の一書が誕生した。読者は、本書によって指導者はいかに生きるべきかを学ぶであろう。

これは物語である。そして二〇〇〇年余の時空を超えた常陸国の悠久の歴史への旅である。古代に筑波山と霞ヶ浦に象徴される美しい景観に育まれた常陸国の風土に滔々と流れる日本人の心の源流を探す物語でもある。さらに、これは物語であるが、現代の政治に対する政治評論でもあり、歴史の随筆でもあり、歴史の旅の旅行記でもある。(本書「序章 旅のはじめに」より)
著者紹介
岡野龍太郎(おかの・りゅうたろう)
昭和22年長崎市生まれ、水戸市出身。
中央大学卒。時事通信ニューヨーク特派員、衆議院政策担当秘書、経済産業大臣政務秘書官などを経て中国・青島大学名誉研究員。
時事通信ニューヨーク在勤時代は、70年代のニューヨーク、シカゴ、トロント、ヒューストンなど北米主要10数都市に長期出張するなど米加両国の都市事情に詳しい。その後、香港、シンガポールに長期滞在し、さらに10年前からは、北京、上海、青島はじめ瀋陽から海南島までの中国主要10数都市を数度にわたり訪れ、急成長する新しい中国と70年代の全盛期の米国両国の変化に精通する。大臣政務秘書官・政策担当秘書としての豊富な経験を有し、戦後結党当時の自民党から旧民主党の内情、さらには国内政治と霞が関の表裏を熟知する情報通である。
編集者コメント
常陸国=茨城県は古来、東国の中心だった。著者はその常陸国から現代の日本を見ている。
本書の第一章では『常陸国風土記』を元に、古代の常陸国の姿を解き明かす。鹿島の地に残る資料をくまなく検分し、かつて「常世の国」と言われた地を描き出している。
また第二章は中世から幕末に焦点を当て、安倍晴明から始まり、平将門、水戸光圀などについて記している。江戸から少し離れた「常陸国」には数々のドラマが潜んでいた。
第三章は近代から現代の政治家群像を描く。水戸出身の政治家は、その全員が真に民を思う、気骨のある政治家だった。

常陸国の地には二〇〇〇年以上前から「水戸の精神」が底流にある、と著者は書いています。その精神は常陸国で醸成された日本人の心の源泉であり、また現代の日本に必要なものなのかもしれません。
多くの資料から浮かび上がる「水戸の精神」を、著者は余すところなく本書に書き記しています。ぜひ、お手にとって、この「物語」をお読みいただければ幸いです。
目次
序章 旅のはじめに
第一章 万葉浪漫常陸国風土記への旅
1 古代常陸国へ誘う「伝承」の魔力
2 常陸国の浪漫あふれる筑波山と香取の海 
3 笠間の稲田郷から見える歴史の欠片
4 中国・長江からの旅人――法輪僧正
5 梁の国から来た延命観世音菩薩像
6 雨引山楽法寺に眠る古代浪漫物語
7 藤原鎌足はどこから来たのか
8 遣唐留学生の俊才——阿倍仲麻呂と吉備真備
9 光明皇后の大仏開眼と天然痘大流行
10 縄文、弥生そして古代万葉時代の常陸国
11 山紫水明の常世の国を描いた徳富蘆花の世界
12 遣隋使・遣唐使の頃の黒潮文化と民間交流 
第二章 中世からの幕末の常陸国激動の時代
1 地方豪族群雄割拠から源平共存共栄、そして怒濤の中世合戦絵巻
2 陰陽師・安倍晴明伝奇と法身禅師・真壁平四郎
3 常陸国は東国武士のルーツ——将門そして清盛まで
4 佐竹氏と甲斐武田の源流は清和源氏
5 北畠親房が著した神皇正統記の影響
6 水戸学の源流を培った朱舜水と光圀そして斉昭
第三章 常陸国の風土が育んだ政治家群像
1 幕末維新から大戦前夜・戦後に疾駆した水戸魂の憂国志士列伝
2 幕末から明治に橋を架けた自由民権運動の壮士・「近代茨城の父」
3 怒濤の昭和を疾駆した憂国の野人政治家——風見章の詩魂と気骨
4 木訥とした風貌の〝ミスター・クレムリン〟——赤城宗徳の反骨魂
5 佐藤栄作と田中角栄の〝大番頭〟︱︱国政の王道を歩んだ橋本登美三郎 
6 幻の首班指名工作顚末――山崎猛の大義と矜持
終章の記 旅の終りに
あとがき

主要参考文献
関連書籍
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