タイトル | 「あいだ」の日韓文学 |
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サブタイトル | 自国中心主義の地平を超えて |
刊行日 | 2022年12月15日 |
著者 | 鄭百秀(チョン・ベックスー) |
定価 | 3000円+税 |
ISBN | 978-4-8460-2202-0 |
Cコード | C0095 |
ページ数 | 312 |
判型 | 四六 |
製本 | 上製 |
シリーズ名 | 桜美林大学叢書 |
シリーズ番号 | 013 |
内容
日韓の文学を見つめ直すことで、自国中心主義からの脱却を試みる。
本書は、マイノリティを代弁した作家たちの作品を読み直すことで書かれた八つの論考で構成。登場する作家は李光洙、金達寿、堀田善衛、ハ・ジン、チャンネ・リ、トニ・モリソン、崔仁勲らである。
その作品で描かれているマイノリティの生き方、時間と場所こそ、言語、民族、故郷、歴史の「あいだ」の形象を先鋭に呼び起こす。
「あいだ」に立ち、「あいだ」を考える感覚を明澄に経験することによって共同体イデオロギーの拘束から自由になる試みである。
本書は、マイノリティを代弁した作家たちの作品を読み直すことで書かれた八つの論考で構成。登場する作家は李光洙、金達寿、堀田善衛、ハ・ジン、チャンネ・リ、トニ・モリソン、崔仁勲らである。
その作品で描かれているマイノリティの生き方、時間と場所こそ、言語、民族、故郷、歴史の「あいだ」の形象を先鋭に呼び起こす。
「あいだ」に立ち、「あいだ」を考える感覚を明澄に経験することによって共同体イデオロギーの拘束から自由になる試みである。
著者紹介
一九六二年、韓国大邱生れ。
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。
桜美林大学リベラルアーツ学群教授。
主要著書、『韓国近代の植民地体験と二重言語文学』(韓国語、二〇〇〇年)、
『日・中・韓文学史の反省と模索』(共著・韓国語、二〇〇四年)、
『コロニアリズムの超克――韓国近代文化における脱植民地化への道程』(草風館、二〇〇七年)、
『日韓近代文学の交差と断絶――二項対立に抗して』(明石書店、二〇一三年)など。
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。
桜美林大学リベラルアーツ学群教授。
主要著書、『韓国近代の植民地体験と二重言語文学』(韓国語、二〇〇〇年)、
『日・中・韓文学史の反省と模索』(共著・韓国語、二〇〇四年)、
『コロニアリズムの超克――韓国近代文化における脱植民地化への道程』(草風館、二〇〇七年)、
『日韓近代文学の交差と断絶――二項対立に抗して』(明石書店、二〇一三年)など。
目次
序 ナショナルヒストリーの内と外、そのあいだで読む「反日」
Ⅰ 母語と異言語、そのあいだ
1「自分のものではない言語」で/を生きる―Native Speaker
2 言語のあいだで読む―Beloved
Ⅱ 民族、故郷というイデオロギー
1「民族」の呪縛―李光洙の「親日」を読み直す
2 余白の民族文学―李光洙『私の告白』
3 構成としての民族文学―金達寿の二つの『族譜』と『落照』
4 故郷喪失を書く―金達寿『対馬まで』、『故国まで』
Ⅲ 国家暴力への抵抗
1 国家の戦争、個人の実存―『広場』、War Trash
2 ナショナルヒストリーの彼方―死者への記憶
Ⅰ 母語と異言語、そのあいだ
1「自分のものではない言語」で/を生きる―Native Speaker
2 言語のあいだで読む―Beloved
Ⅱ 民族、故郷というイデオロギー
1「民族」の呪縛―李光洙の「親日」を読み直す
2 余白の民族文学―李光洙『私の告白』
3 構成としての民族文学―金達寿の二つの『族譜』と『落照』
4 故郷喪失を書く―金達寿『対馬まで』、『故国まで』
Ⅲ 国家暴力への抵抗
1 国家の戦争、個人の実存―『広場』、War Trash
2 ナショナルヒストリーの彼方―死者への記憶
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