タイトル 記憶の光景・十人のヒロシマ
刊行日 2024年3月1日
著者 江成常夫
定価 2400円+税
ISBN 978-4-8460-2271-6
Cコード 0036
ページ数 344
判型 四六
製本 並製
シリーズ名 論創ノンフィクション
シリーズ番号 49
内容
歳月が心身の傷を癒やす。

爆心地に近い焦熱地獄のもとで全身を焼かれての肉体的苦痛。かけがえのない親族や友人、知人を奪われての深い悲しみ。原爆の傷跡は82年が過ぎた今もなお、肉体と脳裏に刻まれたままである。だからこそ、普段の言葉に真の心や不戦の教訓が隠されている。
著者紹介
江成常夫(えなり・つねお)
1936年、神奈川県相模原市生まれ。写真家・九州産業大学名誉教授。1962年、毎日新聞社入社。64年の東京オリンピック、71年の沖縄返還協定調印などの取材に携わる。74年に退職し、フリーに。同年渡米。ニューヨーク滞在中に、米将兵と結婚して海を渡った「戦争花嫁」と出会い、78年カリフォルニアに彼女たちをたずねて撮影取材。以後、アジア太平洋戦争のもとで翻弄され、声を持たない人たちの声を写真で代弁し、日本人の現代史認識を問い続ける。また、写真と文章を拮抗させた「フォトノンフィクション」を確立する。写真集に『百肖像』(毎日新聞社、1984年・土門拳賞)、『まぼろし国・満洲』(新潮社、1995年、毎日芸術賞)、『花嫁のアメリカ 歳月の風景』(集英社、2000年)、『ヒロシマ万象』(新潮社、2002年)、『鬼哭の島』(朝日新聞出版、2011年)、『被爆 ヒロシマ・ナガサキ いのちの証』(小学館、2019年)など。著書に『花嫁のアメリカ』(講談社、1981年、木村伊兵衛賞)、『シャオハイの満洲』(集英社、1984年、土門拳賞)、『記憶の光景・十人のヒロシマ』(新潮社、1995年)、『レンズに映った昭和』(集英社新書、2005年)など。写真展に『昭和史の風景』(東京都写真美術館、2000年)、『昭和史のかたち』(同、2011年)、他にニコンサロン特別展など多数。紫綬褒章など。
目次
高野 鼎  家族の絆
寺前妙子  三十三年目の訃報
中尾 伝  火の海
室積淑美  モンペ姿の妹
橋本 明  前夜の酒盃
高蔵信子  二人の生と死
島原 稔  泉水の少女
田岡英子  乳房の悲しみ
小松清興  一人だけの日々
金 分順  日本との決別
備考

『記憶の光景・十人のヒロシマ』に以下のまちがった記述がありました。お詫びして訂正いたします。

【目次の修正】

× 小松清興・一人だけの日々   265
○ 小松清興・一人だけの日々   255

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