タイトル デューイが見た大正期の日本と中国
サブタイトル 家族への手紙
刊行日 2024年1月22日
著者 ジョン・デューイ&アリス・チップマン・デューイ著/エヴリン・デューイ編/梓澤登訳
定価 2000円+税
ISBN 978-4-8460-2312-6
Cコード C0098
ページ数 216
判型 四六
製本 上製
内容
1919(大正8)年1月、コロンビア大学教授デューイはアリス夫人とともに日本へ向けて旅立った。デューイ夫妻からアメリカの家族に宛てて、日本到着直後から8月まで書き継がれた日本発27通・中国発37通の全文を収録。
著者紹介
ジョン・デューイ(John Dewey, 1859-1952)
合衆国バーモント州バーリントン市生まれ。父親は食料品販売会社を経営。バーモント大学卒業後、高校教師を数年務める。ジョンズ・ホプキンズ大学院に進み、徹底したヘーゲル主義者として哲学者の道を歩み始める。教育学・心理学の研究を深めるなかで観念論を脱却する。教師として赴任したミシガン大学で1歳年上の学部生アリス・チップマンと出会い、1886年に結婚。同年、哲学科助教授に昇進する。招聘されたシカゴ大学で哲学科と教育学科の主任教授を兼任。実験学校=付属小学校の創設を主導したが、校長アリスの処遇をめぐる対立から妻と共に退職。翌1905年、コロンビア大学哲学科教授に就任。05~06年、アメリカ哲学会会長。19~21年、日本・中国に滞在。第1次大戦後、戦争禁止=違法化運動に参加。24年・28年大統領選挙で第三党候補者を支持。27年、アリス夫人逝去。翌年、ソヴィエト・ロシア教育事情視察団に加わり肯定的な印象記を残すが、体制の官僚化・全体主義への傾斜に疑問を深め、修正した。29年、独立政治行動連盟の初代会長。38年、モスクワ裁判検証・調査委員会の委員長に就任し、レオン・トロツキーの反革命容疑無罪を立証する。翌年、文化自由委員会の委員長。全体主義批判はソ連邦にもおよび国内左派の猛反発を招く。第二次大戦に反ファシズムを掲げて参戦したルーズヴェルト大統領を支持する。46年、ロバータ・ローウィツ・グラントと再婚。90歳を超えても旺盛な執筆活動は衰えなかったが、52年6月、肺炎で亡くなった。

アリス・チップマン・デューイ(Alice Chipman Dewey, 1858-1927)
ミシガン州フェントンに生まれる。父親は家具製造職人。神学校を卒業し、教員として働いた後、ミシガン大学に入学。1886年にジョンと結婚。家事・育児への全面的協力に支えられて、初等教育の諸課題に実践的に取り組む。教育改革に影響を及ぼしたシカゴ大学教育学部付属小学校の創設と運営に大きな役割を果たした。ジョンに同行して訪れた日本・中国で、高等教育拡大や参政権獲得などフェミニズムの論を展開した。27年、高血圧・動脈硬化症が悪化し、亡くなった。

エヴリン・デューイ(Evelyn Dewey, 1889-1965)
デューイ夫妻の第二子・長女。ニューヨーク市のバーナード・カレッジに在籍中、女性労働組合連盟の活動に参加。1909年にニューヨークの縫製工場で起きたストライキを支援する。卒業後も教育改革などの社会活動に意欲的に取り組んだ。教育改革の主要著作のひとつとされる『明日の学校』(1915)は、父ジョンとエヴリンの共著。34年に結婚(著作・講演活動では旧姓使用を継続した)。

梓澤 登(あずさわ・のぼる)
『トロツキーは無罪だ!』(現代書館 2009)
『八月十五夜の茶屋』(彩流社 2012・同電子版 2022)
『ダルトン・トランボ』(七つ森書館 2016)
『国家機密と良心』共訳(岩波書店 2019)
『ペリー提督日本遠征 公式書簡集』(榕樹書林 2024)

目次
日本からの手紙(一九一九年二月~四月) 
東京発 二月〔日付なし〕 月曜日 
二月十一日 火曜日(東京発) 
東京発 二月十三日 木曜日 
東京発 二月〔日付なし〕 
二月二十二日 
東京発 二月二十八日 金曜日 
三月二日 日曜日の朝 
東京発 三月四日 火曜日 
東京発 三月四日 火曜日〔同日二通目〕 
三月五日 
東京発 三月十日 月曜日 
東京発 三月十四日 木曜日
東京発 三月十四日〔同日二通目〕 
東京発 三月二十日 木曜日 
鎌倉発 三月二十七日 木曜日 
東京発 三月二十八日 水曜日
東京発 四月一日 火曜日 
東京発 四月一日〔同日二通目〕 
東京発 四月二日 
東京発 四月四日 
東京発 四月八日 
奈良発 四月十二日 
京都発 四月十五日 
京都発 四月十五日〔同日二通目〕 
京都発 四月十九日 
京都発 四月二十二日 
中国に向かう熊野丸船上にて 四月二十八日 

中国からの手紙 (一九一九年五月~八月) 
上海発 五月一日 
上海発 五月二日 
上海発 五月三日 
上海発 五月四日 
上海発 五月十二日 月曜日 
火曜日 午前〔五月十三日〕 
上海発 五月十三日 
南京発 五月十八日 
南京発 五月二十二日 木曜日 
南京発 五月二十三日 
南京発 五月二十六日 月曜日 
北京発 六月一日 日曜日 
北京発 六月一日〔同日二通目〕 
北京発 六月二日 
六月五日 
北京発 六月五日〔同日二通目〕 
六月七日 
北京発 六月十日 
六月十六日 
北京発 六月二十日 
北京発 六月二十日〔同日二通目〕 
北京発 六月二十三日 
北京発 六月二十五日 
北京発 六月二十七日 
北京発 七月二日 
北京発 七月二日 水曜日〔同日二通目〕 
北京発 七月四日 
七月七日 日曜日 
北京発 七月八日 
北京発 七月八日〔同日二通目〕 
北京発 七月十一日 
北京YMCAにて 七月十七日 
北京発 七月十七日〔同日二通目〕 
北京発 七月十九日 
北京発 七月二十四日 
〔後日発信〕七月二十七日 
北京発 八月四日 
訳者あとがき 参考文献・資料 
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