カテゴリー:論創通信
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『日蓮誕生——いま甦る実像と闘争』No.012
Ⅰ 日蓮の出自について 光日尼 日蓮が幼少時代を回顧して、ともに懐かしむ女性に光日尼がいる。そして「父母の墓」に何度も言及する。これは他の門下には見られない態度である。 &n…詳細を見る -
矢口英佑のナナメ読み #076『信長と鉄砲』
No.76『信長と鉄砲』 矢口英佑 織田信長を論じた書物や文章は相当数に上るだろう。また戦記物だけでもかなりの数になると思われる。それだけに織田信長が戦の中で鉄砲を巧みに使ったことはよく知られてい…詳細を見る -
矢口英佑のナナメ読み #075『新居格の生涯』
No.75『新居格の生涯』 矢口英佑 「新居 格」を「にい いたる」と読める日本人はあまり多いとは思えない。何をした人なのかと問われれば、「文筆家」とひとまずは答えればいいのだろうが、その領域とな…詳細を見る -
本を読む #091〈梶井純『戦後の貸本文化』〉
(91)梶井純『戦後の貸本文化』 近年、梶井純=長津忠も亡くなり、最後に彼の論考を読んだのは「オーラル・ヒストリーとしての戦後・風景・貸本マンガ」であった。これは高野慎三『貸本マンガと戦後の風景』(…詳細を見る -
『日蓮誕生——いま甦る実像と闘争』No.011
Ⅰ 日蓮の出自について 安房の日蓮 日蓮が伊東祐時の子だとすると、なぜ日蓮は安房で養育されたのか。注目したいのが、工藤左近尉である。 工藤氏は、一二六四(…詳細を見る -
『日蓮誕生——いま甦る実像と闘争』No.010
Ⅰ 日蓮の出自について 母の血筋 では、日蓮の母は誰を想定できるか。祐時には系図で、祐朝・祐盛・祐綱・祐明・祐氏・祐光・祐景・祐忠・祐頼・鷺町主・伊東院主の一一男と七女がいる。そのうち母が分かるのは六…詳細を見る -
矢口英佑のナナメ読み #072『初期経典にみる釈尊の戦争観–––シャカ族滅亡の伝承を読む』
No.72『初期経典にみる釈尊の戦争観——シャカ族滅亡の伝承を読む』 「釈尊」とは、仏教の開祖である釈迦のことであり、釈迦牟尼世尊(尊称)の略である。著者も「凡例」で「仏教の開祖ブッダの呼称は多様に…詳細を見る