カテゴリー:論創通信
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『日蓮誕生——いま甦る実像と闘争』No.009
Ⅰ 日蓮の出自について 日蓮の出自 これまでの考察を前提に、日蓮の出自を考えたい。条件の第一は、妙一尼を伯母に持つ人物である。第二に、伊東八郎祐光が日蓮を預かるのにふさわしい立場にあることだ。そこで伊東氏の系図を紐解…詳細を見る -
矢口英佑のナナメ読み #071『鷗外を考える』
No.71『鷗外を考える』 矢口英佑 本書の書名は『鷗外を考える』である。なるほどと思う。限りなく鷗外研究であり、鷗外分析である。それにもかかわらず、著者がそのような書名にせず、「…詳細を見る -
『日蓮誕生——いま甦る実像と闘争』No.008
Ⅰ 日蓮の出自について 日蓮の居宅 現在、伊東氏の館跡は、物見塚公園と伊東市役所になっている。その敷地の北東側に仏現寺があり、ここに日蓮の草庵跡がある。 伊東祐光は鎌倉で将軍御所に出仕する。一二五二(建長四)年四月…詳細を見る -
矢口英佑のナナメ読み #070〈 『ボヌール・デ・ダム百貨店』〉
No.70『ボヌール・デ・ダム百貨店』 矢口英佑〈2023.4.12〉 フランスの作家・エミール・ゾラの『ボヌール・デ・ダム百貨店』を日本に初めて翻訳、紹介したのは大衆小説で…詳細を見る -
矢口英佑のナナメ読み #069〈 『韓国——食の文化』〉
No.69『韓国——食の文化』 矢口英佑〈2023.4.5〉 本書は民俗学的、歴史学的に辿った食文化論ではない。現在の韓国の食について、韓国人である著者の目線で食材や具体的な料理を取り上げ、韓国の〝食…詳細を見る -
『日蓮誕生——いま甦る実像と闘争』No.007
Ⅰ 日蓮の出自について 伊東一族 日蓮は、一二六一(弘長元)年五月に伊東に囚われた。伊東での預かりは、伊東八郎左衛門尉祐光だとされる。伊豆川奈の船守弥三郎に宛てた書簡に、 「当地頭の病悩について…詳細を見る -
矢口英佑のナナメ読み#067『新まよけの民俗誌』
No.67『新まよけの民俗誌』 矢口英佑〈2023.3.25〉 著者の斎藤たまにとって本書は『まよけの民俗誌』に続く第2弾である。ただし、一般的には「はじめに」や「おわりに」が置か…詳細を見る