カテゴリー:論創通信
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矢口英佑のナナメ読み#067『新まよけの民俗誌』
No.67『新まよけの民俗誌』 矢口英佑〈2023.3.25〉 著者の斎藤たまにとって本書は『まよけの民俗誌』に続く第2弾である。ただし、一般的には「はじめに」や「おわりに」が置か…詳細を見る -
本を読む #086〈朝日ソノラマ「サンコミックス」と橋本一郎『鉄腕アトムの歌が聞こえる』〉
(86)朝日ソノラマ「サンコミックス」と橋本一郎『鉄腕アトムの歌が聞こえる』 小田光雄 続けて雑誌コードが付…詳細を見る -
『日蓮誕生——いま甦る実像と闘争』No.006
Ⅰ 日蓮の出自について 妙一尼 日昭の母は、工藤祐経の娘もしくは祐経の子・伊東祐時の娘とされ、妙一尼と呼ばれた。日蓮が漢文書簡を送った七名のうちの一人である。 工藤祐経は一一六六(仁安元)年…詳細を見る -
矢口英佑のナナメ読み #068〈 『近くて遠いままの国』〉
No.68「近くて遠いままの国」 矢口英佑〈2023.2.24〉 本書にはフィクション(「絶壁」)とノンフィクション(「近くて遠いままの国」)、2編の性格が異なる文章世界が収められ…詳細を見る -
本を読む #085〈戦後の漫画=コミック出版の変容〉
(85) 戦後の漫画=コミック出版の変容 小田光雄 前回の『つげ忠男作品集』の函入限定版出版に象徴されるように、意図して漫画の大判化に挑んできたのはやはり青林堂であった。それは『ガ…詳細を見る -
『日蓮誕生——いま甦る実像と闘争』No.005
Ⅰ 日蓮の出自について 両人御中御書 日蓮の書簡に「両人御中御書」がある。大国阿闍梨(日朗)・衛門大夫志(池上宗仲)に与えた一二七九(弘安二)年ないし一二八〇(弘安三)年十月二十日の書簡である。真蹟は京都妙顕寺に残り…詳細を見る -
本を読む #084〈『つげ忠男作品集』と「丘の上でヴィンセント・ヴァン・ゴッホは」〉
(84) 『つげ忠男作品集』と「丘の上でヴィンセント・ヴァン・ゴッホは」 小田光雄 1980年代に北冬書房から『つげ義春選集』全10巻が刊行され、それらは大半が未読の初期作品集であ…詳細を見る -
矢口英佑のナナメ読み #066〈 『[完全版]悪霊の館』〉
No.66「[完全版]悪霊の館」 矢口英佑〈2023.1.10〉 本書は二階堂黎人の作家デビュー30周年を記念して、再刊された作品である。二階堂黎人と言えば、女性探偵の二階堂蘭子を…詳細を見る -
『日蓮誕生——いま甦る実像と闘争』No.004
Ⅰ 日蓮の出自について 日昭と日朗 日蓮の弟子の中でも、抜きんでた存在だったのが、日昭である。残された最大級の曼荼羅は、日昭あてのものだ。日昭の経歴については伝承が残る。後世のもので、慎重な検討は必要だが、まった…詳細を見る