カテゴリー:論創通信
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本を読む #082〈北宋社と片山健、『迷子の独楽』〉
(82) 北宋社と片山健、『迷子の独楽』 小田光雄 前回の1983年刊行の石井隆画集『さみしげな女たち』に先行する70年代に、片山健が『美しい日々』『エンゼルアワー』『迷子の独楽』…詳細を見る -
『日蓮誕生——いま甦る実像と闘争』No.002
Ⅰ 日蓮の出自について はじめに 鎌倉期の日蓮研究には、大別して二つの視点が想定される。一つは、主に教義・教理を中心にした宗教学・思想史的な視点、あと一つは門弟を含め、教団の運動や政治動態に焦点を当てた歴史学・政治史…詳細を見る -
矢口英佑のナナメ読み #062〈 『105歳の聖火ランナー』〉
No.62「105歳の聖火ランナー」 矢口英佑〈2022.10.25〉 2021年7月23日から8月8日まで東京オリンピックが開催されたことはまだ記憶に新しい。 …詳細を見る -
『日蓮誕生——いま甦る実像と闘争』No.001
はじめに ——日蓮は、一二二二(承久四)年二月十六日、安房国の東条郷(千葉県鴨川市)の漁村で誕生しました。父は貫名重忠、母は梅菊。「日蓮は、安房国・東条・片海の石中の賤民が子なり」、「海辺の旋陀羅が子なり」、「東条郷・…詳細を見る -
矢口英佑のナナメ読み #061〈 『土俗と変革』〉
No.61「土俗と変革」 矢口英佑〈2022.10.18〉 書名である『土俗と変革』だけで本書の内容をおおよそ掴むことは難しそうである。サブタイトルに「多様性のラディカリズムとナシ…詳細を見る -
本を読む #081〈『ガロ』臨時増刊号「池上遼一特集」と「地球儀」〉
(81) 『ガロ』臨時増刊号「池上遼一特集」と「地球儀」 小田光雄 ほんまりうの『息をつめて走りぬけよう』には主人公の田村が自分の机の上に鳥籠を置き、それをみつめ、鳥が鳴くのを聴い…詳細を見る -
矢口英佑のナナメ読み #060〈 『台湾野球の文化史—— 日・米・中のはざまで』〉
No.60「台湾野球の文化史 日・米・中のはざまで」 矢口英佑〈2022.9.26〉 本書はカリフォルニア理工州立大学人文学院歴史学科教授で、中国・台湾近現代史、東アジアスポーツ・…詳細を見る -
本を読む #080〈山田双葉『シュガー・バー』と山田詠美〉
(80) 山田双葉『シュガー・バー』と山田詠美 小田光雄 前々回の宮谷一彦『孔雀風琴』の版元であるけいせい出版は、やはり1980年代に「Keisei Comics」を刊行していた。…詳細を見る -
矢口英佑のナナメ読み #059〈 『豊かな暮らしと〝小さな農業〟』〉
No.59「豊かな暮らしと〝小さな農業〟」 矢口英佑〈2022.9.15〉 本書には「安心・安全な食料を小規模で生産する人たち」という副題も付されている。これだけの文字からだが、キ…詳細を見る -
矢口英佑のナナメ読み #058〈『さだじいの戦争かるた』〉
No.58「さだじいの戦争かるた」 矢口英佑〈2022.8.31〉 1868年の明治維新以降、日本は天皇を中心とした中央集権国家として、脱亜入欧をめざして、封建国家から近代国家への…詳細を見る