カテゴリー:論創通信
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本を読む #084〈『つげ忠男作品集』と「丘の上でヴィンセント・ヴァン・ゴッホは」〉
(84) 『つげ忠男作品集』と「丘の上でヴィンセント・ヴァン・ゴッホは」 小田光雄 1980年代に北冬書房から『つげ義春選集』全10巻が刊行され、それらは大半が未読の初期作品集であ…詳細を見る -
矢口英佑のナナメ読み #066〈 『[完全版]悪霊の館』〉
No.66「[完全版]悪霊の館」 矢口英佑〈2023.1.10〉 本書は二階堂黎人の作家デビュー30周年を記念して、再刊された作品である。二階堂黎人と言えば、女性探偵の二階堂蘭子を…詳細を見る -
『日蓮誕生——いま甦る実像と闘争』No.004
Ⅰ 日蓮の出自について 日昭と日朗 日蓮の弟子の中でも、抜きんでた存在だったのが、日昭である。残された最大級の曼荼羅は、日昭あてのものだ。日昭の経歴については伝承が残る。後世のもので、慎重な検討は必要だが、まった…詳細を見る -
矢口英佑のナナメ読み #065〈 『旅から 全国聞き歩き民俗誌』〉
No.65「旅から 全国聞き歩き民俗誌」 矢口英佑〈2022.12.19〉 不思議な感覚に引きずり込まれる本である。セピア色の〝時空〟が広がりながら、著者の聞き歩きによる、今となっ…詳細を見る -
本を読む #083〈矢作俊彦とダディ・グース作品集『少年レボリューション』〉
(83) 矢作俊彦とダディ・グース作品集『少年レボリューション』 小田光雄 『ベッドタイムアイズ』の山田詠美に先駆けて漫画家から作家になった人物がいる。それは矢作俊彦で、漫画家名と…詳細を見る -
矢口英佑のナナメ読み #064〈 『ハピネス 幸せこそ、あなたらしい』〉
No.64「ハピネス 幸せこそ、あなたらしい」 矢口英佑〈2022.12.12〉 本書の著者はティナ・ターナーである。 音楽の世界では「ロックンロールの女…詳細を見る -
『日蓮誕生——いま甦る実像と闘争』No.003
Ⅰ 日蓮の出自について 序説 本論に入る前に、以前「日蓮と政治」でみた考察を整理しておく。 まず、日蓮の出自については、安房国長狭郡東条郷の片海の「旃陀羅が子」という日蓮の言及があるだけで、…詳細を見る -
矢口英佑のナナメ読み #063〈 『日蓮誕生 いま甦る実像と闘争』〉
No.63「日蓮誕生 いま甦る実像と闘争」 矢口英佑〈2022.11.21〉 衝撃的な一書である。 日蓮の出自について、これまでは日蓮みずからが語っていた…詳細を見る -
本を読む #082〈北宋社と片山健、『迷子の独楽』〉
(82) 北宋社と片山健、『迷子の独楽』 小田光雄 前回の1983年刊行の石井隆画集『さみしげな女たち』に先行する70年代に、片山健が『美しい日々』『エンゼルアワー』『迷子の独楽』…詳細を見る -
『日蓮誕生——いま甦る実像と闘争』No.002
Ⅰ 日蓮の出自について はじめに 鎌倉期の日蓮研究には、大別して二つの視点が想定される。一つは、主に教義・教理を中心にした宗教学・思想史的な視点、あと一つは門弟を含め、教団の運動や政治動態に焦点を当てた歴史学・政治史…詳細を見る